実写版『美少女戦士セーラームーン』ファンブログ


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【第272回】DVD第2巻:Act. 7の巻(その9)


『夏の恋は虹色に輝く』第6話(2010年8月23日OA/脚本:大森美香/撮影:小松忠信・長谷川論/演出:星野和成)。小松さんは沢村一樹とすれ違う場面のみのご出演。

沢村一樹は(マツジュンの兄なんだけど)竹内結子に玉砕して虚脱状態。小松さんに声をかけられても、いつものような、ややエッチなリアクションをするでもなくフラフラとすれ違って去っていく。小学校の先生が、自分のクラスの児童の母親に告白して振られるというシチュエーションは、ゴールデンのドラマとしてありなのか?ありなんだろうな。
それにしても、何だかだんだん、姫の扱いがぞんざいになってきていませんか、スタッフの皆さん?ひょっとして第4話で「小松彩夏を水着にした」という目的を達成して、満足してしまっていないか。そんなことではいかんだろう。
今回は温泉への家族旅行のエピソードがあって、私個人としては松坂慶子の入浴シーンに、いろいろな問題を考えさせられた。でも多くの視聴者の皆様にとっての注目シーンはマツジュン、もしくはマツジュンと沢村一樹のツーショット入浴シーンなんだろうな。


さて、だいぶ遊んじゃったけど、またAct.7レビューに戻ろうと思う。
ただし、実はいま、私は仕事の上でちょっと(だいぶ)大事なプレゼンテーション用資料の作成中なのである。余裕がないのだ。そういう状態が9月の第3週まで続く。なので、ここまでの数回は、暑さのせいでダラダラしまりのない内容のブログだったが、これからの数回は、少々分量の短いブログ(当社比)となると思う。ここのところ言い訳ばかりで申し訳ない話だが、諸君、諒とせられよ。

1. ゲーム再開〜また脱線


で、結局どこまで話が進んだんだっけ。

前回までのあらすじ

深夜、東京ドームでの妖魔との戦い。いつものようにどこからともなく現れたタキシード仮面は、セーラムーンをピンチから救ったが、代わりに自分が肩に傷を負ってしまう。そのまま立ち去るタキシード仮面を追いかけるセーラームーンだったが、謎の美少女戦士、セーラーVが登場して行く手をはばむ。「彼に近づいてはだめ。……絶対に。危険なのよ。彼は敵だと思いなさい」
翌日、いつものようにクラウンにやってきたうさぎは、カウンターの古幡元基が、肩のところが破れたタキシードを持っていることに気づく。実は同級生の地場衛から預かったものなのだが、そんなことを知らないうさぎは、元基こそあこがれのタキシード仮面ではないか、と勘違いする。そこで、まことの力を借りて、元基とのグループ・デートにこぎ着ける。女性チームは、ルンルン気分のうさぎと、まこと、それに、人数合わせで担ぎ出されて浮かない顔のレイ。男性チームは、古幡元基、古幡の親友である地場衛、そして古幡のカメ愛好仲間の高井くんの三人である。



てなわけで高井君だ。カメ愛好家の高井君を演じている三嶋啓介が、1999年に放送された『燃えろ!ロボコン』のレギュラーだったこと、『ロボコン』は丸山真哉さんがプロデューサーをやっていて、おそらくそのつながりで今回の三嶋啓介のゲスト出演となったのであろうこと、だいたいそんなあたりまで書いたと思う。

そして余計な話としては、ロボコン時代の三嶋啓介の画像が欲しくて、現在購入できる数少ないソフトであるVシネ作品(それとも劇場版かなぁ)『燃えろ!! ロボコンVSがんばれ!! ロボコン』(1999年東映/脚本:西園悟/撮影:いのくままさお/監督:坂本太郎)を手に入れたこと、でも三嶋君の出演シーンはほとんどなくてがっかり、でも加藤夏希の緊縛シーンがあったからまあいいか、とか、そういうヨタ話を書いているうちに、話がどんどんロボコンになって中断したんだったかな(ここ)。

ただ加藤夏希に関して言うと、私は、加藤夏希がロボットに扮した最高の作品は『幻のペンフレンド2001』だと思うんだよね。これはNHK教育テレビの、土曜の午後6時からの30分ドラマ枠「ドラマ愛の詩」の一篇で、2001年の1月から3月まで全12回が放送された。もちろん、原作は眉村卓のジュブナイルSFで、1974年にNHK少年ドラマシリーズの一篇としてドラマ化された作品のリメイクだ。しかし少年ドラマシリーズって、ほとんど全作品を夢中になって観た記憶だけはあるんだが、いざ思い出そうと思っても、出てくるのはビジュアルの断片だけだなぁ。

で、この「2001」バージョンは、原作にだいぶ手を入れているぶん、プロットに少々アラがあったりもするが、まあしかしそんな細かいことはどーでも良いのである。ともかく加藤夏希の演ずるアンドロイドの本郷令子がとことん美しい。スタッフが、加藤夏希を美しく撮ることに全力を傾けているとしか思えない。その一点だけで成り立っているような作品なのだ。
そこのところをぜひビジュアルでお伝えできればと思うのだが、残念ながらこれビデオソフト化されていないし、ネットにもほとんど画像が出ていない。NHKの公式ページに出ている画像もイマイチで、かえって「これのどこが良いの?」と言われそうだ。残念である。
しかし、ほとんど趣味で作ったようなこんな確信犯的な番組を、国民の皆様からいただいた受信料でまんまと制作したのはどこのどいつらだ、と思ったら、NHK名古屋局の制作であった。なるほどそうだよな。NHK名古屋というのは、中学生日記を制作し、竹下景子を輩出した由緒正しい局である。
そういえば、NHKの朝の連続テレビ小説って、現在は上半期がNHK東京の制作、下半期が大阪の制作となっているけれど、一回変則的に名古屋に回してくれないだろうか。名古屋だったらきっと沢井美優をヒロインに据える英断を下してくれると思うのだが。
ところで『燃えろ!! ロボコンVSがんばれ!! ロボコン』って、前半に、パラレルワールドからやって来た初代ロボコンと二代目が意地の張り合いをして、いろんなスポーツで対決して勝ち負けを決めようとするシーンがあるのだが、そのなかのバスケのシーンのロケーションが、どこかで観たことがあるような気がするんだよね。

どこのコートかは知らないけれど。

2. カップリング

元基「じゃあ行こうか」
うさぎ「うん!」

さあ、後楽園ゆうえんち改め東京ドームシティアトラクションで、グループデートの始まりだ。まずはじゃんけんで組み合わせを決める。

なかなかどうして、シリーズ後半への伏線ともなっている組み合わせだが、しかしこの時点では、お目当ての古幡元基くんではなく、ムカツク地場衛との組み合わせになってしまってしょんぼりのうさぎ。そんなうさぎの様子を察して、まことが上手にたち振る舞う。えらいね。実物の安座間美優は、たぶんいい人なんだけど、こういうところで機転の利く子ではないと思う。

  
うさぎ「あ〜あ(溜息)」
まこと「あ、私せっかくだから初めて会う人にしとく」
  
古 幡「いいよ。じゃあうさぎちゃん、行こうか」
うさぎ「うん(まこちゃん感謝!)」
  
 衛 「なるほどね」
まこと「今日はそういうことらしいよ」
 衛 「別にどうでも。無理やり元基に連れ出されただけだし……いちおう乗れば?見ててもしょうがないし」
  
まこと「ああ……うん」

最後の、照れたようなためらいがちな台詞と表情が良い。
まことは「男の子と遊園地でデート」なんてシチュエーションに、けっこう憧れているんだけど、そのわりにそういうチャンスがあまりない。今まで一度もなかったかも知れない。大柄で男らしくて力持ちなので、これまではそういう機会になると「冗談だろ、お前とツーショットでジェットコースターなんか乗れっかよ」みたいな扱いを受けてきたのだと思う。それがこの地場衛という人は、ぶっきらぼうで愛想は悪いが、そういう意味で人を差別したりしない。それに背も高いしイケメンだし、そういう男子から、ごく普通に「いちおう乗れば」と誘われて、ちょっとどぎまぎというか、初めての経験にとまどいながらも嬉しそうな、まことの「うん」が可愛いですね。見た目けっこうイケてるカップルだ。
一方、まったくイケてないのはこっちの二人。

  
レイ「あの……」
高井「あっすみません、女性と一緒にいるとしゃっくりが……」
レイ「……(溜息)……」

どうして高井君が女性が苦手になってしまったかというと、『燃えろ!! ロボコン』の第23話「ウララ!熱血根性先生」(1999年7月4日OA、脚本:西園悟/監督:ヒデ・I=石井秀範)あたりに原因があるんじゃないかと私は推察する。ロボコンが、居候している栗原家の長男、栗原オサム(三嶋啓介)の担任の先生と衝突してケガを負わせてしまう。それで一日だけ、オサムのクラスの代理の先生になる。そういうお話だ。

ロボコンらしく熱血教師ぶりを発揮するのだが、なにしろやることなすことドジばかりである。そうしたらオサムのクラスメイトの女の子たちが、体育の授業の合間だったか、プールサイドにオサムを呼び出して「あれお前んところのロボットだろ、お前が命令して何とかしろよ」みたいなことを言って脅しをかける。
リーダー格の女の子に頭をグリグリされたりして、私なんか「あ、それいいかも」とか思ってしまうが、健全で気の弱いオサム君にはけっこうシビアな体験だったかも知れない。
で、結局彼は、この時に「女子が苦手」というトラウマができてしまって、そのせいで実写版セーラームーンの世界に転生した後も、女性が近くにいるとしゃっくりが出てしまうようになったのではないかと思う。えーとこの件に関して真面目な反論とかは寄せないでください。

さあ、次はジェットコースターですが、そろそろいい時間ですのでこのへんで。また。



今週のオマケ
『燃えろ!! ロボコン』エンディングテーマより加藤夏希のロビーナ。
きよらかな心で見てください