実写版『美少女戦士セーラームーン』ファンブログ


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【第223回】DVD第2巻:Act. 6の巻(その12)

1. 訂正とお詫び


コメント欄でStreamKatoさんに指摘されるまで気づかなかった大チョンボ。前回紹介した中日新聞テレビ欄の「高視聴率15」は9月14日(月)〜9月20日(日)の週間視聴率データであった。だから『ブザー・ビート』19.0%というのは、14日放送の第10話の数字であって、21日放送の最終回(第11話)のものではない。最終回と勘違いしてあれこれ書いてしまったけど、すみません。
というわけで、あらためて紹介します。

10月2日付『中日新聞』28面より「高視聴率15」(9月21日〜27日)
 01. 密室列車=メ〜テレ          23.1%
 02. サザエさん=東海           23.0%
 03. はねるのトびら=東海         22.0%
 04. 救命病棟24時(終)=東海      21.9%
 05. ぴったんこ・カンカン=CBC     21.6%
 06. 大相撲秋場所・千秋楽=NHK     20.2%
 07. ヘイ!ヘイ!ヘイ!SP=東海     20.1%
 08. 奇跡体験!アンビリーバボーSP=東海 19.5%
 09. カスペ!=東海            18.8%
 09. MステーションSP=メ〜テレ     18.8%
 11. SASUKE2009秋=CBC    18.3%
 12. 映画「おくりびと」=CBC      18.0%
 13. 世界・ふしぎ発見!=CBC      17.9%
 14. 天地人=NHK            17.7%
 15. ブザー・ビート(終)=東海      17.6%
 15. 報道ステーション(24日)=メ〜テレ 17.6%
     (名古屋地区ビデオリサーチ調べ)

ご覧のように、このリストでは最下位ではあるが、17.6%という数字自体は悪くない。悪くないがしかし、第10話は19.0%だったからなあ。つまり東海では「第10話19.0%、最終話17.6%」と右肩下がりだったわけだ。それに較べると関東は「第10話13.7%、最終話13.8%」と、ちょっとだけでも上げているもんなあ。努力している。バカにしてすんませんでした。
しかし毎週こんなデータが朝刊に載っていたなんてうかつだった。もっと前から気づいていれば、東海独自の全話視聴率を出せたのになあ。

2. お次は犯罪サスペンス


もうひとつStreamKatoさんから頂戴したネタ。北川景子の新しい映画に関する情報。とりあえず全文、引いておきますね。


フランス映画界の巨匠ルイ・マル監督の名作映画『死刑台のエレベーター』(1957年)が日本版としてリメイクされることがわかった。
オリジナルはパリを舞台に不倫関係にある男女の絶望を描いた犯罪サスペンス。ジャンヌ・モローが出演し、マイルズ・デイヴィスによる即興演奏、手持ちカメラを生かした斬新な撮影法は当時の映画界に衝撃を与えた。今回リメイクされるのは、日本独自の芸術性とオリジナル版を踏襲するということで、亡きルイ・マル監督の息子マニュエル・マル氏からお墨付きをもらったというしろもの。
 監督は『独立少年合唱団』やモントリオール世界映画祭審査員特別賞を受賞した『いつか読書する日』の緒方明監督。
 医療グループの社長夫人・手都芽衣子を演じるのは吉瀬美智子。魅力的な医師・時籐を阿部寛が演じる。そのほかに玉山鉄二、北川景子ら人気実力とも若手俳優のトップクラスが名を連ねる。公開は2010年秋。
シネマトゥデイ・2009年10月1日


なんだか分かったような分からないような話だ。オリジナル公開から50年、ずっと遺族が許可しなかったリメイクに、今回こぎつけた理由が「日本独自の芸術性とオリジナル版へのリスペクト」って、うさんくさくないですか。それに、つい先月『死刑台のエレベーター』のニューマスター版DVDが日本の紀伊國屋からリリースされたばかり、というタイミングも気になる。
あっ。ひょっとしてあれか、この映画、実は発表から50年が過ぎて著作権フリー(パブリック・ドメイン)になったのか。それで、遺族の快諾を得たとか何とか言って、実は勝手にソフト化やリメイクを進めているのか……とも思ったが、そうでもない(当たり前だ)。2004年以降は、日本でも映画の著作権保護期間は発表後70年に延長されている(ただし1953年までに製作された映画は、従来どおり50年)。フランスではもっと以前からそうだから、これはぜんぜん関係ない。
結局、単純にリメイクが決まったという話なのであろう(おいおい)。でもハリウッドから打診があったけど断り続けていた、くらいの事実はありそうだね。ハリウッドでリメイクしたら、CGのアクションシーンがいっぱい入った、大味のサスペンスアクションにされてしまいそうだもん。遺族としてはイヤだろう。
まあともかく、キャスティングについては、ジャンヌ・モローとモーリス・ロネが吉瀬さんと阿部さんで、阿部寛の車に絡んでくる若いカップルが北川景子とガオシルバーであることには間違いなさそう。とすると、北川さんの過去作品の中では、たぶん『ヒートアイランド』のナオにいちばん近い役になるんじゃないかな。
また脇道が長かった。本題です。

3. 男に興味をもつひこえもん



十番中学2年1組では、担任の桜田先生が英語の授業中。でも、なると香奈美と桃子は、こっそりタケルの写真を見つめては、ため息をついている。授業中にそんなことをしていれば、とうぜん没収ですね。
さっと写真を取り上げ「こらー。こういうものは休み時間に……」と言いかけた桜田先生だが、写っているイケメンに気づき「…あら、ちょっと、かっこいいじゃん、見てホラ」なんて、クラスのみんなに見せてしまって、授業は中断。
なるちゃんたちはブーイングだが、他の女子たちはもちろん、男子もけっこう寄ってきている。山本ひこえもんなんか、かなり関心がありそう。その時、うさぎは、タケルの後方に心霊写真のようにぼんやり映っているまことの姿に気づく。「ひょっとしてまこちゃん?」

この時、桜田先生の背後に見える時計の針は、およそ9時3分を指している。ということは、いまは1時限目だ。ここから、この物語の日付を考えてみよう。

桜田先生の担当科目は英語である。時間は1時限目。2年1組の時間割は、Act.1のときに検討した通り(第83回)。つまりこの日は、1時限に英語のある月曜日か金曜日のどちらかだ。では月曜と金曜のどちらか。これは簡単だ。この日、帰宅したまことは、郵便受けにタケルからの手紙を見つける「明日10時、駅前の噴水広場で待っています」。
翌日の早朝、バスケットコートには、タケルの術にかかった少女たちが私服でふらふらと集まって来る。そしてまことは、昨晩「ガラじゃないって」と自嘲しながらもせっせとこしらえた料理を手に、それなりにおめかしして、待ち合わせ場所に立つ。となると当然、このデートの日は祝日もしくは土・日でなくてはならない。

これまで何度も書いているように、実写版セーラームーンのドラマ内カレンダーは、現実世界とぴったり並行して進んでいる。たとえばAct.1の黒板には「10月3日(金)日直 北野・山崎」と日付が書き込んであり、この後、なるはうさぎを誘う「うちのママがね、明日からそこで新作ジュエリーの発表会するの……あっ、今日会場の準備してるんだけどこの後行かない?」。そして翌日、つまり10月4日(土)に問題のジュエリーショーが開かれ、うさぎは始めてセーラームーンに変身する。この2003年10月4日(土)こそ、実写版セーラームーンAct.1のオンエア日であることは言うまでもない。
同じ考え方でいけば、このAct.6の場合も、まことがセーラージュピターに初めて変身した日、つまりタケルとの「デート」の日が、放送日だった2003年11月8日(土)ということになろう。したがって今、なるたちが先生に写真を取り上げられているこの場面はその前日、11月7日(金)の1限目の出来事である。

4. 数式については完全おまかせ


ところで、この十番中学2年1組の時間割にいろいろ問題があることを、さっき紹介したこのブログの【第83回】のコメント欄で、こっちよ!さんがまとめてくださっている。大きなポイントとしては(1)現行法に照らして英語と数学が多すぎ、(2)一方、技術家庭と総合的な学習の時間は少なすぎである。つまりカリキュラム上のバランスが非常に悪くて、このままだといわゆる「未履修問題」が起こる可能性もある、とのことである。そんなことになったら織田裕二がチェンソー持ってやってくるぞ。
しかしこれについては不問とする。まあミもフタもない話をすれば、英語の授業が多いのは、レギュラーの教師役なんて担任の桜田先生(大寶智子)ぐらいしか確保していないので、とりあえず授業中のシーンでは桜田先生を大いに活用できるように、との配慮だろう。
国語が多い理由は分からない。私は最初「これはスタッフに文系の人が多くて、いざ数学の授業のシーンを撮るということになっても、黒板にそれらしい板書を出来る人がいないので、英語と国語を増やしたんではないかな」と思った。でもよく考えてみるとAct.2ではアルトゼミナールの数学の授業風景が出てきて、それらしいことが書いてあるからな
(ここ、おかしいです。さっき引いたように、こっちよ!さんは「英語と数学が多い」と言っているのであって、「国語が多い」とは言っていません。私が「国語も火・水・木・金とあるから、けっこう多いよな」なんて思っていたので、その思いこみのまま話を進めてしまったようです。お恥ずかしい。というわけで、このあたりは以下のように改訂しましたので、元の文章は忘れてください。ご指摘いただきました黒猫亭さんに感謝します。っていうか、自分で気づかないのがおかしいんだが)


数学が多い理由は分からない。たとえば、スタッフに数学が得意な人がいて、授業のシーンの時、黒板にいかにもそれらしい板書をするのが得意だとか、そんな理由か。実際、Act.2ではアルトゼミナールの数学の授業風景が出てきて、黒板にそれっぽい数式なんかが書いてあったりもする。
ただしこのアルトゼミナールの問題については、やはりこっちよ!さんが【第92回】のコメント欄でいろいろ指摘されている。こんな感じの問題。

問2.関数y=1/2x−1/2,y=−3x+17,y=4x−11で表される3つの直線で囲まれた△ABCの内部(辺上を含む)にある点をPとする。[原点Oと点Pとの距離が最小になる時の点Pのy座標の値aを求めなさい]。


最後の[ ]の中は、こっちよ!さんの推察だそうですが「板書にあるように、三角形の頂点の座標を求めた後「点Pは△ABCの内部なのでP(3, 1)のときaは最小になる」の一行で済ませるにはそれくらいしか考えつきません」とのことです。板書自体についても、こっちよ!さんの評価は「直線を表す方程式???の右に連立方程式を書いてから左下に3つの交点の座標が書いてある。通常はタテに順を追って書くはず。それと動点Pが出てくる問題を講ずるときは点Pの動きのパターンを場合分けするなりして分かりやすく説明しなけりゃならないのに、板書ではそこへの配慮がゼロ」と厳しい。だからやっぱりスタッフ的に数学の授業風景の方がセッティングしやすいとか、そういう事情はまったくなさそうです。
技術家庭その他についてもお手上げ。授業で作ったクッキーやらマフラーやらを地場衛にプレゼントするとか、そういう話をストーリーに絡める案が当初からあったなら、むしろ家庭科をもうちょっと増やしておくべきですし。要するに分かりませんね。
話を戻して、それにしてもみなさん、桜田先生以外の十番中学の先生って、何人くらい記憶にありますか?(あまり話が戻っていない)

手作りクッキーやマフラーのエピソードで出てくる家庭科の菊地先生(松井涼子:結婚・妊娠につき今年から女優を休業中)、黒木ミオ転校の日のバレーの試合に出てくる体育の先生(ノンクレジット。ウチトラかな)、そしてご存じ理科の加藤先生(加藤弘之助監督)、私はそんなもんです。もし他に憶えていたら教えてください。
で、だから、いっつも桜田先生でも不自然ではないように、とりあえず英語のコマを増やしておこうと考えた結果が、英語の時間の多い時間割なんだろうなあ、とは思いますけど、それじゃあんまりな解釈なんで、もうちょっと違う理屈を、またの機会に考えてみます。


すいません、例によってぶった切るような終わり方ですが、ちょっとこれからU-15の体操着姿をバシャバシャ密着撮影するという崇高な目的があって忙しいので、ここらで切り上げます。まあ要するに娘の運動会なんですが、私の不徳のいたすところで、児童ポルノ法に引っかかって逮捕された場合、しばらくコメントへのレスはできなくなりますのでご容赦ください。