実写版『美少女戦士セーラームーン』ファンブログ


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【第214回】箸休めで雑談の巻


今年の正月は病院で年越しをした。その後、母は春さきに退院して、現在は自宅療養中である。
日ごろ付き添いとかロクにしていないもんだから、この夏はちょっと長めにお盆休みをいただいて、母のそばにいることにした。というわけで現在、実家に帰省中である。昨日がまるまる移動日だったりしたものだから、日曜の朝となった現在も、DVDレビューのマクラとして書き始めたごく短い記事しかできていない。
すいません。今回はこれだけにして、そのぶん、コメント欄の充実に期待する次第である。よろしくお引き立てください。枯れ木も山の……あ、なんでもない。
以下は、前回および前々回の記事に関する訂正とお詫び(のようなもの)である。時間がなくて、あまり下調べをきちんとしなくて書いてしまって、後になって気づいた補足事項です。
できればお盆休みの今週中に、実家からもういちど記事をアップしますんでよろしくご勘弁を。

1. 『感染列島』観ました


前々回の「小松彩夏出演映画特集」のとき、『バベル』や『ドリフト』はもちろんのこと、まだ『感染列島』も、DVDを入手したばかりで、ゆっくり観る時間がなかった。だからとりあえず早送りで、けっして出番がほんの一瞬ではないことを確認して、その点についてだけ紹介した。で、あらためて最初から早送りせずにじっくり鑑賞したら、小松さん、なかなかうまい役をもらっているんだね。
日本中に新種の感染症が流行して死者が続出する。最初の患者を出した大病院に、WHOから厚生労働省経由で壇れいれい*1が派遣され、対策の指揮をとる。しかしなにしろ、いきなり天下りのエリートがやって来てあれこれ指図するようなもんだ。現場の医師や看護士看護師*2たちからすれば気にくわない。そこでさまざまな軋轢が生ずる。
いろいろあって、元カレで、いまはその病院で働く医師の妻夫木くんから「もっとうちの医師や看護師を信頼してほしい」とか注意されたりしたあげく、檀れいは、医師と看護師を集めて、次のようなことを言う。これから本格的な感染症治療チームを立ち上げるが、その専従スタッフは、こちらから人選せず、みなさんから希望者を募りたい。きつい仕事だし、家族とは離ればなれにならなければいけないし、いつになったら終熄するのかも分からないし、何よりも自分も感染して命を失う危険がある。だから押しつけはしない、自ら手を挙げてくれた人たちと一緒にやりたい。「お願いします。力を貸してください」
これまで何でも頭ごなしに命令する天下り官僚だった檀れいが、現場のスタッフたちに頭を下げて、その場は微妙な空気に包まれる。そのとき、最初に「はい」と手を挙げて意思表示をした勇気ある若い看護師、これが小松彩夏だ。

で、これをきっかけに、何人もの看護師や医師たちが次々に手を挙げて、檀れいとみんなの間にあったミゾが一挙に埋まる。
重要なパートで、しかも芝居としては、毅然とした表情で「はい」と手を挙げるだけでいい、という、かなり効率の良い役どころである。それが小松さんに振られている。小松彩夏出演映画として『感染列島』を紹介しておきながら、これに触れないというのはちょっとまずかったな。反省しております。

2. 「体育館」と書いて「教会」と読む


前回の記事の冒頭で、『ブザー・ビート』第3話から、小松彩夏と北川景子が同一画面に収まっている画像をご紹介したら、StreamKatoさんから「二人の共演はすでに第2話で果たされている」とコメントいただいた。そのことは当のStreamKatoさんやMC-K3さんのご指摘ですでに知ってはいたが、前回の記事を書いた時点で、私はまだ第2話をまったく観ていませんでした。理由は言うまでもない。「第2話の試合シーンでは、誰もチアリーダーの格好をしていない」「第3話にはビーチで水着のシーンがある」と聞いたら、誰だって第3話の録画から先に観るよね。ねっ。
でも、今回その第2話の当該場面を観て激しく後悔したよ。「5年ぶりの共演」を話題にするなら、だんぜんこっちのシーンの方が良かったな。

才能はあるのに、いざというときに実力を発揮できないバスケット選手の山下智久。ヒロインの北川景子は、この段階ではまだ彼の顔見知り程度なんだが、ひょんなめぐり合わせで試合を観戦することになり、そのピリッとしない戦いぶりに、つい観客席から叫んでしまう。
「ちょっと、待ちな。何やってんのよ愚図愚図愚図愚図愚図愚図。あんたバカじゃないの。あんたの実力はそんなもんじゃないでしょうが。強いのに、才能あるくせに。なにおびえてんのよ。くやしかったらここで見せてよあなたの実力を。あんたゼッタイ強いんだから。強いの!うまいのよ。ちゃんとやんなさいよバーカ」
唖然とする会場。でもこの刺激がきっかけで、このあとは山下君のシュートが、面白いようにばんばん決まり出す。型破りな幸運の女神。実に北川さんらしいシーンだ。

そうだ。私はそういうふうに説得する北川さんが見たかったんだよ。
「何よ、そんなことぐらい…なんでもないじゃん。裏表のない人間なんていないわよ。誰だっていろんな自分がいるわ。いいじゃない、嫉妬くらい。亜美ちゃんは満点を狙いすぎよ!でも大阪さんを助けられなかったのは、そのせいじゃない。亜美ちゃんなら絶対にない!私が保証する……だから自分を嫌いにだけはなっちゃだめ」
このとき、北川さんの近くに居合わせて試合を観戦していたのが、山Pの恋人でチームの応援チアリーダーのキャプテン相武紗季(ただし今回は大会ではないので、普通衣装)と、新人チアリーダーの小松さん(右に同じ)なわけね。
彼女たちは、「あの人だれ?」状態でぽかんと北川さんを見つめている。だが「何なの?」といぶかしげな小松彩夏の表情には、もうひとつ深い意味がありそうだ。明らかにこれ、何かを思い出そうとしているのである。そう見えませんか?

ねえ。見えません?はっきり言ってしまうと、私の解釈では、このとき小松彩夏は「この人と私、なにか前世で関係があったような……」という顔をしているのだ。
そうだ小松彩夏。思い出すんだ。あなたがなぜ、体育館の2階にいるのか、その意味を。この構図を。あのとき、相武紗季は隣にいなかった。あなたは「ター。」と言ってそこから飛び降りたはずだ。

あなたの衣装は、一歩間違えるとコートに紛れ込んだチアガールだったけど、ちょっと違っていた。めざめよ小松彩夏。真にチームのリーダーなのは誰だ?ボックスコーポレーションは、本来ならば誰をこの教会に送り込まなければならなかったのか?
あなたがすべての記憶を取り戻すとき、真の試合が再開するはずだ。

んじゃ悪いけど、今回はこのぐらいで。



【珍しく注】

*1:「檀れい」さんは土偏ではなく木偏だったので訂正。コメント欄参照。MC-K3さんありがとうございました。

*2:これも「看護士」と書いていたが正しくは「看護師」だったので訂正。コメント欄参照。黒猫亭さんありがとうございました。