実写版『美少女戦士セーラームーン』ファンブログ


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【第187回】DVD第2巻:Act.5の巻(その8)


Act.5の水野亜美と『ダークナイト』のジョーカー。いや、なんとなく並べてみたかっただけ。

そして「Special Act」の道化師。いや、深い意味はありません。


ここんとこ毎回のように「入院」とか「体調が悪い」とかの話題で恐縮ですが、今度は息子が昨年末に続いてのインフルエンザで、一昨日から看病に専念している。昨日は名古屋で舞台『風が強く吹いている』の公演があり、若干ながら当日券もありそうなので、すべり込みで鑑賞を考えていたが、それどころじゃなくなった。
うちの息子、昨年11月にA型インフルエンザにかかったばかりなんですけど、同じA型でも「香港A型」とか「ソ連型」とかバージョン違いがあって、たまにワンシーズンでも二度かかることがあるらしい。まいったね。みなさんもお気をつけ下さい。
さて、昨年末から中断中のAct.5レビューを再開しなくちゃいけないんだけれど、そんなこともあったせいか、いまいち気合いが入らないなあ。ちょっと別のネタに行きます。

1. 地場衛の年齢問題


以前D.Sさんから教えてもらったトモローさんのサイト「実写版セーラームーンを検証する」は、毎回の文章量が半端ではない長さなので「こんな調子で最終話レビューまで息が続くのかなあ」なんて(自分のことは棚に上げて)危惧もしていたが、順調に進んでいる。というか、実はすでにサイトをオープンした時点で、Final Actまでの分は書き上がっていて、それを、かつて放送されたときのスケジュールにピッタリあわせて、小出しに更新しているんだそうです。これにはびっくりしたよ。
どういうことかというと、実写版の放送が始まったのは2003年10月4日土曜日で、このサイトはそれからちょうど5年後の2008年10月4日土曜日に開始(Act.1レビューをアップ)している。もちろん、日付ばかりか曜日も土曜日というところがポイントである。つまり開設のタイミングをずっと狙っていたわけだね。そしてその後も、実写版のオンエアがお休みだった1月3日には更新も休んで、ジャスト5年後のペースを守って続いている。恐れ入りました。
だから2月1日現在、レビューは2004年1月31日放送のAct.17まで進んでいるのだが、ここらあたりまでの話で得られた情報に基づいて、トモローさんは次のように、地場衛の年齢問題についてまとめておられる。
Act.13で、元基が亀吉の失踪に落ち込むシーンでは、クラウンの店内に「アルバイト大募集」のチラシが貼られている。そこには「年齢 18〜30歳位まで」という募集要項が書いてあるので、バイトしている古幡元基の年齢は18歳以上、つまり少なくとも高校3年生ということになる。当然、同級生の地場衛もそれと同じであろう。
一方、Act.15では衛の自宅に電話がかかってくるシーンがある。「もしもし、はい、どうも。分かってます。でも、約束は卒業までですよね」おそらく、電話の相手は陽菜の父親で、内容は、陽菜と衛の婚約とか、結婚とか、イギリス留学とか、だいたいそのあたりの話題と推察される。いずれにせよ、いま重要なのは、ここで言われる「卒業」という単語だ。トモローさんは、これをこの春の卒業と考え、したがって実写版の衛は現在(1)高校3年生(2)大学4年生のどちらかであろう、ただまあ、学生服も着ていないし、おそらく大学生だろう、と推定されている。
たいへん筋の通った解釈である。が、私はこの「卒業」が「次の春の卒業」を指しているとは考えていなかった。つまり、地場衛は大学1年で、ここでは彼の、3年先の春の卒業のことが話題になっている、と思いこんでいた。
大学1年の地場衛は、卒業後に陽菜との婚約発表を行い、陽菜の父親の会社を継ぐことになっている。でも気の短い陽菜の父親は、ことあるごとに、衛に「さっさと婚約発表しろ、ワシも早いところ世間に後継者を知らせておきたい」とかなんとか迫るわけだ。で、まだ在学中の衛は「はい、どうも。分かってます。でも、約束は卒業までですよね(まだ何年かあるじゃないですか)」とかわす。Act.15の会話を、私はだいたいそんなニュアンスで理解していた。
ところがですね。これをご覧下さい。

いままで気がつかなかったなんて、うかつだったなあ。台本の最初のキャスト表に、ちゃんと実写版の地場衛の年齢設定は書いてある。17歳。
ということは、普通に進学していれば大学生ということはあり得ない。高校2年か3年だ。そして、原作漫画の地場衛は高校2年生という設定である(アニメ版では大学生ということになっている)。実写版が「原作原理主義」であることを考えると「17歳・高校2年生」が正解なのかも知れない。そうすると「あの戦いから4年後」を描いた『Special Act』は、21歳の衛と18歳のうさぎが結婚するお話なのか。まあそれはアレとして、そう考えながら見ていると、渋江君もなかなか年齢不詳なルックスですね。
となると、友人の古幡元基だって「18歳以上」ではないはずなのに、クラウンでバイトしているのはなぜか、ということになるが、きっと年齢をごまかしているんだ。元基もけっこう悪い奴だ。

2. パジャマパーティーの話題をユルめに


さあ、Act.5のレビューに戻ろうか、でも相変わらずテンションは低い。それに、今回取りあげるBパート冒頭については、あまり書くこともないよね。パジャマパーティー。いまは泉里香となった浜千咲さんと、越智千恵子となった河辺千恵子さんと、沢井美優のままの沢井美優さん、美少女たちのはしゃぎぶりを楽しめばいいのだ。
うさぎは放課後、たぶんダメだろうなと思いながら亜美をパジャマパーティーに誘う。そうしたら意外なことに、亜美が来てくれることになる。が、今度はそれを聞いた香奈美と桃子はちょっと引いてしまって参加を辞退(推定)。結局、なると亜美とうさぎ、三人だけのパーティーとなった。
このパーティー、主なポイントとしては(1)ミュージカルの亜美ちゃん(河辺さん)と実写版の亜美ちゃん(浜さん)の夢の共演が嬉しい、(2)塾をさぼって来ているせいで、亜美の本心はそんなに楽しくないはずなのに、カラオケで「C'est la vie」を歌う浜千咲は、まるでアイドルみたいにはじけている、しかも歌が上手いし、という2点に尽きる。そのへんのことは【第8回】や【第9回】にくどくどと書いたとおりだ。
あと注目すべき細かいネタをいくつか拾うとすると、どんなのがあるかな。

(3)パーティー開始のクラッカーをパーンと鳴らすカットで、うさぎとなるは右手でクラッカーの紐を引いているのに、亜美だけ左手で引いている。以前、北川さんは潜在的左利きではないか、と言う話をしたときに(第180回)、その理由のひとつとして、北川さんはクラッカーを鳴らすときに左手で紐を引っ張っている(Act.29)ということを挙げた。でも浜千咲も一緒だ。クラッカーをどっちの手で持ってどっちの手で紐を引っ張るかなんて、あんまり意味はないのかな。それとも浜千咲さんも潜在的左利きなのか。

(4)さっきも書いたように、「C'est la vie」を歌う千咲さんが楽しそう過ぎて、内心で「いま、塾に行けば……」なんて思っているようには、とても見えない。それでも、歌っている亜美の手がマイクをぎゅっと握りしめるアップのカットが入る。台本では、これは亜美が無理して楽しそうに歌っていることを表現しているんだろうけど、画面では歌に熱が入ってしまっているように見えるのは、ご愛敬である。舞原演出も分かってやっているっぽいし。
(5)美奈子がお尻だけ出演しているカットが目立ち、それが妙に気になる。

気になりませんか?


と、朝も近づいてきたので、これじゃAct.5のレビューがほとんどオマケだし、私のブログとしては短すぎるかも知れないが、今週はこの位で勘弁してください。またね。