実写版『美少女戦士セーラームーン』ファンブログ


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【第137回】「ふれ愛フェスタ2008」に行って来た(弓原七海)



mixi七海党のいきものがかり、万丈さんをリスペクトして、うちで飼育している唯一の生き物を紹介します。昨年の梅雨時に息子が連れて帰ってきたエスカルゴ3匹。好物はレタスとにんじん。
ぽんたさんのところのカブトムシの幼虫も、そろそろ冬眠から目覚めるころだろうか、いやまだか。

1. サウイウ事情で書きます


「黒メガネ」と言えば、それはふつうレンズの部分が黒いサングラスを意味する。一方フレームを問題にするのであれば「銀ぶちメガネ」などと言うはずだ。なのになぜ人々はベストアシストの社長を「白ぶちメガネ」ではなく「白メガネ」と呼ぶのか、という、実にどうでもいい私の疑問はそのままに、またまた弓原七海が名古屋にやって来た。2008年2月23日土曜日、栄のオアシス21「銀河の広場」で開催された「ふれ愛フェスタ2008」です。
このイベントは愛知県警が、防犯や交通安全を市民にアピールする目的で色々やっている企画のひとつである。会場は吹き抜け公園状の屋外イベントスペースで、そこにいくつかのブース(テント)を配置して、スタンプラリーとか、ちびっ子警察官(コスプレ)記念撮影コーナーとか、白バイとパトカーの展示とか、市民のための相談窓口をやっている。で、真ん中には大きな特設メインステージがあって、そこで「クレヨンしんちゃんとあそぼう」のコーナーや、地元のお笑い劇団の「防犯新喜劇」や、県警音楽隊の吹奏楽の演奏や、警察犬の実演や、マジックショーといった出し物がある。もちろん入場は無料で、出入りは自由だ。
で、弓原七海ミニライブは午後1時からそのメインステージで行なわる予定だったのだが、それだけではなく、七海さんは今回、イベント全体の総合司会でもあった。そこでmixi七海党の戦士たちは、イベント開始時間の午前11時前にはきっちり会場入りしてスタンバイし、午後3時半すぎの終了まで頑張っておられたのであります。
天候のコンディションは決して良くなかった。幸い昼の前後は晴れ間が続いていたが、春一番の突風はきつかったし、時々雨やら雪やら降ってきたし、とにかく寒かった。そういう環境で、しかもお目当ての弓原七海が姿を現わすのは、いろんな出し物の合間の、ほんのわずかな時間だ。それに「司会」とは言っても、実は本業の司会者のような方はもう一人いて、七海さんはまあ「ゲスト司会」みたいなポジションである。そして本人が単独メインのミニライブだって短い。全3曲である。
にもかかわらず、4時間以上もの長丁場を、七海党はメインステージ前のベンチで、雨ニモマケズ風ニモマケズ、すべての出し物に温かい拍手を送り、七海さんの司会を応援し続けたのだから偉い。サウイウモノニワタシハナリタイ、かどうかはまた後で考える。
イベントの様子については、何しろみなさん、ベストアシスト公認のカメラマン兼広報部隊ですから、すでにそれぞれの方々が、mixiのブログにさっそく写真を公開している。それはいいのだが、みなさん謙虚なのか何なのか、口を揃えて「イベントの詳しいことは他のマイミクさんのレポを読んで下さい」と書いている。でも、いったいどこに「詳しいレポ」を書いている「他のマイミクさん」がいるのでしょうか。カシオペアさんのブログで、とんかつさんがそう書いている。
そこでファンの方々を差し置いて、センエツながら私が書いてみる。ちょっと今回は思うところもありましたし。でも私、みなさんほどの根性はないし、子連れでもあったので、七海ライブを中心に、ほんのわずかな時間しか参加できませんでした。とても全体にわたってのレポートはできませんので、ご了承ください。

2. 潜伏する人々


というわけで、そもそもイベントのオープニングに私はいなかった。だいたい土曜日の午前11時の開始である。つまり『Amitie du weekend』の放送時間だ。それに私は、妻と娘が用事で朝から外出したので、5歳の息子の面倒をみなければならなかった。ラジオで中山エミリさんと沢井美優さんが花粉症対策の話をしているのを聴きながら、遅く起きた息子に食事をさせて支度をして出動したときは、もう12時をまわっていた。でも会場は地下鉄栄駅・栄バスターミナルを降りてその場所なので、20分もあれば着いちゃうんですけどね。
会場に入ったところでスタンプラリーの紙を貰ったので、まずはスタンプを押して回ったけどもう景品はなかった。それからパトカーに子どもを乗せて写真を撮ったりとか、ひととおり周りの展示を見終わり、ライブ予定の1時も近づいてきたところで、メインステージ前に到着。舞台では地元の「豊田お笑い劇団・笑劇派」が恒例の「防犯新喜劇」をやっていた。
この劇団はこれまでも、地元の小学校や子供会を巡回して、防犯や安全を面白おかしく子どもたちに伝える芝居をやっている。その持ちネタの、大舞台での披露ということで、気合いも十分、会場の空気を暖めてくれてはいたが、しかしとにかく風が強くて寒い。私はステージ脇からベンチを並べた観客席をのぞき込んで七海党の方々を捜してみたけれども、パッと見て分かったのは、万丈さんとか、まもるさんとか、そのくらい。一箇所にかたまっているわけではなくて、あちこちに散らばって、ひっそりと潜伏しているようだ。でもあまりきょろきょろ観客席を見ても失礼だし、息子は防犯新喜劇をけっこう面白がって見ているし、どうせ七海さんのステージになれば、例の人々は、みんな記者会見のプレスの人みたいにカメラを構えてものすごく目立つはずだからと思って、客席の後ろに回って、子どもを抱き、立って観ていることにした。私にとっては、沢井美優や弓原七海を見に来るということは、半分はmixiで活動されている党員の方々を観察しに来るようなものなのである。
でも前から3列目のベンチに座っていた万丈さんがすぐにこちらに気づいて、いつもみたいにわざわざ声をかけに来て下さったうえ、隣に座るよう誘ってくれた。私としては、本当は自分が前に座っちゃうと、後ろから七海党の皆さんの行動を観察できないので、ちょっと躊躇したのだが、今日は息子もいるし、こいつがステージを見やすいよう、後ろで立ちっぱなしでずっと抱っこか肩車をしているのも重たい話なので、お言葉に甘えて隣りに掛けさせていただくことにした。そんなわけでカシオペアさんなんか、最後までどこにいらっしゃたのかよく分からなくて、ご挨拶もできないままでした。
で「防犯新喜劇」のあと、愛知県警音楽隊と「フレッシュアイリス」のパフォーマンスが20分くらいあってから、弓原七海ミニライブだ。ちなみに愛知県警察音楽隊は、1949年(昭和24年)の発足以来、すでに半世紀以上の歴史をもつブラスバンドである。フレッシュアイリスというのは、え〜と、資料によりますと、もともと「女性ストレートトランペット隊」と呼ばれていた。でもその「ストレートトランペット」とは、吹奏楽器ではなくて一種のバトンである。あと手旗とかボンボンとかを使ってパフォーマンスをする。つまり婦警さんのチアリーダー隊というか、スクールメイツだ。合間に、手旗に「交通安全」とかメッセージが出て、最後はきらきらのボンボンで「110」の文字を作る。

3. 走馬燈


それが終わった後が弓原七海ミニライブであった。ご存知のように七海さんは、これまでも愛知県警のイベントには参加されていて、たとえば今年の1月10日に、同じオアシス21で行なわれた「110番の日」にも、1日女性警察官として制服姿を披露されている。今回もそうなのかなと思ったけれど、衣裳はふつうでした。
オープニングが「キラリ☆セーラードリーム」、そして後は、昨年末にリリースされたシングルから、自作曲「あなたの声」そして「double rainbow」と続いて、これで終わり。あっという間の全3曲である。警察のイベントではいつもこんなものらしいが、今日はわりと大がかりな催しで、ほかの出し物はどれもけっこう時間をとっていたので、もう少しやってくれるかなと思った。まあ仕方がない。ちゃんと「キラリ☆」が聴けたのでよかったです。
ただ私は、これまでにない、少し不思議な感じがしていた。そしてよく考えてみたら「沢山の知らない人たちの前で歌う弓原七海」を観たのは、これが初めてだということに気づいた。そんな想いもあって、なんだかこれまでにいろんなかたちで聴いた「キラリ☆セーラードリーム」のシーンが、脳裏を駆け巡っちゃいましたよ。
私が最初に彼女を観たのは「キラリ☆スーパーライブ」のDVD(2004年8月27日発売)である。これは「知らない人たちの前に登場」に近い状況で、最初に出てきたときには、子どもたちの間に「この人誰?」的な空気が流れていた。でも主題歌を歌っているお姉さんということが分かったら、すぐに仲間として会場に受けいれられていたと思う。次に観たのは、キッズステーションの番組『アニぱら音楽館』第155回(2004年11月10日放送)のゲストとして出てきた時だ。たしか下川みくにさんと「キラリ☆セーラードリーム」を歌って、あと劇場版デカレンジャーの「レスリーの青い月」を歌った。ちょうど写真集『ハミング』を出したころで、歌の合間のトークはその話題が中心で、影山ヒロノブさんが「お〜」とかオヤジのりで、喜んで現物を見ていた。でも私は、実写版の放送が終わちゃって沈んでいた時期だったので、「キラリ☆」を聴いてちょっと感傷的になっていたなあ。ともかく、あの番組は、営業が終わった後のライブハウスみたいな、暗くてこじんまりとしたセットで、客も入れていないから、「客の前で歌う小枝」ではなかった。
それから少々長いブランクがあって、昨年、名古屋市内のダーツバー「HIBIKI-EN」で2回ほど、間近にナマで観る機会があった。これはもう、ダーツをやりに来た常連の方々がカウンターから見守る中、歌う七海さんを囲むテーブル席はほぼすべて、全国から万難を排して集まった七海党でぎっちり固められていたから、事実上「ファンの集い」もしくは後援会の集会みたいなものであった。トークの内容も、ネットラジオとかブログの延長線上の話題で、ほとんど身内の会話であった。
そういうわけで、みんなが彼女を誰か知っているわけではない、不特定多数の「このひと誰?」という視線が集まる中で、パフォーマンスする弓原七海さんを観るのって、私の場合、これが初めてだよなあ、とあらためて思ったわけだ。

4. Discover


で、その感想ですが、ひとことで言えば、今回のステージは、ほんとうに「歌だけ」だった。添加物なしというか。
HIBIKI-ENの時のような、ファン相手の楽屋オチ的なおしゃべりがないのは当然だろうが、最初に「キラリ☆セーラードリーム」を歌った後にも、これはセーラームーンの主題歌でした、みたいな話は一切ない。まあ、あのころと芸名も変わっているし、イベント進行上の事情もあるのかも知れない。また、さっき書いたように、私は今回のイベントをぜんぶ観ていないので、総合司会をやっている合間に、いろいろお話ししているのを聞き逃しただけなのかも知れない。
でも、会場の多くの方々も、最初から最後までずーっとステージを観ていたわけではないし、それに司会に注目していたわけでもないはずだ。だから、このミニライブをやりながら、これはセーラームーンの歌で、こっちはラジオドラマのプリズムナイトで、5月の連休には中日劇場のウルトラマンのステージでも歌います、と手短にでも話しておけば、とりあえず何も知らないオーディエンスに「ああこの人はアニメや特撮系の歌を歌うお姉さんなんだ」と認知されるわけだし、不特定多数の客に自分を知ってもらうためには、まずそういうふうにジャンルを明確にするっていうのが、営業的には効率の良いアピール方法だと思う。
実際、その後に出てきた、吉本興行所属の小泉エリさんというマジシャンは、本芸のマジックも面白かったけれど、振り袖なのにパンツルックという奇天烈ないでたちで登場し、自分が深夜番組でイロモノ芸人的なこともさせられているとか、やはりマジシャンの父親(横木ジョージ)が小泉純一郎に似ていて「小泉マジック」なんてことをやっていて、それでマネージャーが勝手に自分の芸名を「小泉」に決めたとか、そういう話をして、強烈なインパクトを残していった。だから彼女のことをぜんぜん知らなかった私も「ギャル系マジシャン芸人の小泉」とすっかり憶えてしまった。ただ淡々とマジックだけやっていたのでは、どんなにビックリするような内容でも、ここまで一発で記憶には残らないだろう。
しかし小泉さんも、今回はマジックの途中、突風を防ぐために立てられていた衝立が、風の勢いで倒れてしまうというアクシデントもあった中、よく笑顔を絶やさずに頑張りましたね。出し物はリング(リンキング)と串刺し。串刺しはふつう、箱の中に本人が入って、フタを締めてまわりからブスブス串刺しにして、でも大丈夫、アラ不思議、というパターンだけれども、これはカラの箱をいきなり串刺しにして、何やってるんだろうと思っていると、剣をぜんぶ抜いて、フタを開けたら、空っぽだったはずなのにアシスタントの人が入っている、というネタだった。
で、そういうギミック満載の小泉エリさんのステージの、いわば前座をつとめた弓原七海のミニライブは、それとは正反対に、何の仕掛けもなかった。いや手品じゃないんだから当然か。とにかくしゃべったことと言えば、イベントの趣旨にそって、子供の頃の思い出話を交え、交通ルールを守ることの大切さを訴えたくらい。後はほとんど曲名紹介だけ。時間の都合もあるのだろうが「CD買ってください」の格別なアピールもなく、衣装も、たとえばアニメとかゲームの歌が多いことを強調するようなコスプレっぽい趣向もなく、普通の品の良い服装だったし、「キラリ☆」の振り付けもほどほどに抑え気味であった。要するに、さっきまで司会をやっていたお姉さんが出てきて、なんの前振りもなく、寒空の下で伸びやかに歌い出す。その声に集まった客は「このひと歌手だったんだ」と気づく。そういう雰囲気の中、彼女はただ自分の歌だけを身にまとって、ステージに立っていたのである。
以前HIBIKI-ENで、いまはアニメの主題曲とかが多いけれども、そればっかりというつもりでもないし、逆に抵抗しているわけでもない、というようなことをちらっと語っていた。そんな彼女が「アニソン歌手」と呼ばれる現状をどう思っているか、それは分からない。ただともかく、今回のステージに関しては、自分を知らない人たちに、むしろ余計な先入観がないからこそ、自分の歌声だけをナチュラルなまま届けたい、という想いが込められていたように感じた。営業的にはもっと、それこそ小泉エリさんみたいに、いまの自分の一般的イメージを強調して、インパクトのあるアピールをすることが得策なのだろう。でもたぶん彼女はこれからも、そういう飾りはぬきに、無心に歌い続けるのだろうなあ、と、ちょっと心が洗われるような気持ちになったね。そんな印象と、澄んだ歌声から醸し出される静かなオーラがぴったり一致するところに、彼女の魅力はあるのだろう。七海党が悪天候だろうがなんだろうが、毎回結集する理由が、少し分かった。それがまあ、今回の私のささやかな発見である。

5. どうでもいいおまけ


そのあと警察犬の訓練を見せる出し物があって、障害をジャンプしたり、臭いをかぎ分けたりする実演を始めた。うちの子は熱心に見ていた。犬は大好きで、本当は家で飼いたいのだ。でも親の都合で、今のところはカタツムリしか飼えない。だってお前を飼育するだけでお父さんいろいろ大変なんだもん。
私は万丈さんにいろいろ話を聞いて、沢井さんの「戦隊もの」出演に関してだとか、以前コメント欄でMC−K3さんからチラッと伺ったこともあるセーラー戦士の末娘の近況に関してだとか、非常に興味深い話題もあったのだが、ふふふ、ここには書けないや。でも末娘が進学で上京という件に関しては、やはり確定的みたいですね。そうだ、ひとつだけ初めて知ったすごい秘密を書いてしまおう。カブトムシの幼虫って、あまり何匹もひとつのカゴに入れておくと、共食いしちゃうんだそうです。ともかくそんなわけで、警察犬から後は、ステージをよく見ていなかった。
ふと、午前11時のオープニングの時にやっていたFMあいち『Amiti� du weekend』はどうしたのかなあと思って、万丈さんに訊ねたら「ちゃんとそっちも聞いてましたよ」と涼しい顔である。でも私は疑り深いので、万丈さんが途中で席を外したスキに、その隣にいた謎の伝道師さんに同じ質問をしたら「いちおう聞きましたけどね、さすがに両方は無理なんで、途中であきらめました」というお答えでした。どっちが本当なんでしょうね。ふふふ。
そのあとクレヨンしんちゃんが出てきて交通安全クイズだったかな。でもぜんぜんしゃべらないし、万丈さんはなぜか「初めの方にも出てきたんだけど、しんちゃんが司会の七海ちゃんとぜんぜん絡まないんですよお」と、すごく残念がっていた。うちの息子は、犬がいなくなったらもう飽きてしまった。雨も降ってきた。しかもこのオアシス21には「ポケモンセンター」があって、ここへ連れてきた以上、ポケモングッズを何も買わずに帰ると、あとが大変なのである。そこで万丈さんにはお礼を言って、ステージを後にしました。ポケモンセンターを出ると、今度はお腹がへったという子どもをマクドナルドに連れて行って、そこを出てきたら雨は止んでいて、ステージの方はもうフィナーレでした。七海さんをメインに「世界にひとつだけの花」をみんなで歌っていたのを、ずっと後ろの方から確認して帰宅しました。だから「世界にひとつだけの花」の歌詞をトバしちゃった七海さんが、その後、残ったファンの方々との「反省会」でそのことを突っ込まれたのか、それとも温かくフォローしてもらえたのかは分かりません。


というわけで、この次に弓原七海さんに会うのは、たぶん5月連休の『ウルトラマンプレミアステージ2』ということになると思います。中日劇場の大舞台ですよ。しかも、去年の『ウルトラマンプレミアステージ』や、いつもの『ウルトラマンファンタジックライブ』と同じ構成だとすると、持ち歌ではないですが、第1部でけっこうウルトラソングのメドレーを歌うんじゃないかと思われます。しかしゴールデンウィーク。みなさんそれぞれにご予定もあることでしょう。万丈さんも「連休だよなあ、どうしよう」と迷っておられましたが、3月に入って間もなく前売り券が発売になりますよ。どうしますかmixi七海党のみなさん。ふふふ。何はともあれ、みなさん今回も、悪天候の中おつかれさまでございました。