実写版『美少女戦士セーラームーン』ファンブログ


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【第125回】美しき天然(天然の美)の巻(安座間美優)

 

 

安座間美優って、小学生の頃から何度も同じクラスだったのに、中学に入って初めて隣の席になるまで、ちっともその魅力に気づかなかった子みたいだ。間近に話すようになって「あれ、こいつ昔からこんなに可愛かったっけ?」と、家でこっそり小学校の卒業アルバムを見てみると、確かに小さい頃から抜群に可愛い。「何で、いままで気づかなかったんだろう」とびっくりするのである。
でも初めてAct.6を観たときには、あのハードボイルドなセリフ回しと、風に吹かれる木を見上げるときの三白眼しか記憶に残らなかった。そんな安座間美優に、いつから心惹かれるようになったのだろう?それがよく思い出せない。『失はれた週末』が「まこちゃんが映っているカットはすべて御馳走となっている」と評したAct.31か、それとも、大家さんが「私はact41のこのシーンで、初めて安座間美優をきれいだと思った」と言っていた、元基への正体ばれ直前の川岸の場面か。いや、もう少し前のエピソードだったような気がするが。

 

 

 

さて2007年12月26日は、みなさんご存じのように、安座間美優さんの21歳のお誕生日だった。で、このブログは本年、小松さんの誕生日には映画『マスター・オブ・サンダー』、8月の北川さんの時は『Dear Friends』、そして沢井さんの20歳のお祝いには『素浪人 月影兵庫』第2話と、戦士の方々が出演されたドラマや映画のレビューをもって、祝辞に代えさせていただいてきた。しかし今年の締めとなるべき安座間さんには、その手の作品がない。彼女がドラマに出たのは『だめんず・うぉ〜か〜』第1話 (2006年10月12日放送)が最後のはずだ。しかもセリフが一言もない歯科医院の受付嬢役だった。というわけでドラマのレビューはできない。

ただその代わりTBSのドキュメント『バース・デイ』があった(TBS:2007年3月9日深夜0時55分〜1時25分/名古屋CBC:3月13日深夜1時25分〜1時55分)。この番組は毎回、様々なジャンルで新しいプロフェッショナルが誕生する瞬間(バース・デイ)を取り上げる、というコンセプトのようで、安座間さんのときは「目指せエビちゃん!20歳新人モデル初舞台へ猛特訓完全密着!」というサブタイトルだった。まあそれ以上の説明も要らないと思うが、新進モデルの彼女が、夢の大舞台TGC(東京ガールズコレクション)に立つことに決まって、ドキドキワクワクと厳しいレッスンの日々があって、ついにその日が来る、というドキュメンタリーである。
タイトルもずばりバース・デイだし、これがいいや。私はこの番組をまだ観ていない。この機会に録画したビデオを観て、お誕生日を祝うレビューにしよう、と思っていたんだが、実はいまビデオを忘れて、名古屋から実家に帰って来てしまったことに気づいた。これでは書けませんね。仕方ないなあ。

 

仕方がないまま、まだ観ていない『バース・デイ』から話を始めるが、ともかく深夜枠の30分番組とはいえ、「あの安座間美優のドキュメンタリー番組が制作された」ことは、ある意味で今年最大の事件だった。1本まるまる安座間美優オンリーなんて、そんな番組、いまや飛ぶ鳥を落とす勢いの北川景子ですら作られていない。しかもきちんと放送されたのだ。同じ『バース・デイ』では、初の世界戦に挑むプロボクサー亀田大毅とその父をテーマにした回も制作されたが、これは諸事情により放送が自粛された。TBSも今年は色々ありましたね。
でもよく考えると、これは我々の(私の)認識が間違っている。いや亀田の話じゃないよ。そもそも安座間さんは、セーラー戦士のなかで、いちばんプロとしてのキャリアが長い。沖縄アクターズスクール時代についてはよく知らないのだが、1986年生まれの彼女がアクターズスクールに入り、レッスンのかたわら芸能活動を始めたのが小学校4年の時だというから、えーと、1996年だ。

 

 

その後、アクターズスクール年少組(小学生のみ)の選抜ユニット「BabyWAVES」のメンバーに選ばれ、さらにトップ集団「B.B.WAVES」に昇格する。といっても、どちらのチームも常にメンバーは流動的である。だいたい当時の資料によると、B.B.WAVESというのは「沖縄アクターズスクールの生徒(約450名)の中から選抜されたメンバーによるダンス&ボーカルグループ(約120名)です」というのだから、今度紅白に出るというAKBナントカどころではないべらぼうな人数だ。もちろん、テレビとかに出て(沖縄テレビ放送の『BOOM BOOM』という番組によく出ていたそうだ)活躍するメンバーは、さらにその中から選抜された子たちだったんだろう。しかも安座間さんは「B.B.」に入りつつ「Baby」も掛け持ちしていた時期があったそうで、「何年から何年までどのユニットに在籍した」みたいな詳しいデータはますます分からない。最近、某大手アップローダで、1997年正月の『BOOM BOOM』でBabyWAVESが歌って踊っている映像を見かけたが、安座間美優は後ろの方にちらっといるくらいで、三浦大地(三浦大知)とか満島ひかりとかがメインだった。この子たちがFolderとしてデビューするのがこの年、1997年だ。ひょっとするとFolderのメンバーが抜けた後を補填するという流れで、BabyWAVESにおける安座間美優のランクが一気に上がったとか、そういう満島ひかりと安座間美優(1歳違い)の因縁話もあるのかも知れないが、なにしろよく分からないです。

 

 

 

ともかく2年後の1999年の新年から『ちゃお』で今井康絵の漫画『とっても!B.B.』の連載が始まる。この漫画については【第89回】の「2. 二十一世紀の少女たち」にくわしく書いたので省略するが、沖縄アクターズスクールとのタイアップ作品で、前作『はじけてB.B.』の山田優に続いて、実際のアクターズのメンバーが漫画のキャラクターとして登場する。特に又吉舞、喜友名星(ティアラ)、そして安座間美優の三人の扱いは大きく、この段階ですでに安座間美優には、かなりおおきな期待がかけられていたことが分かる。ではそんな期待の重圧を受けた当の本人はどうであったかというと、1999年8月14日に那覇市MAXY「Beat Town」で開催された『夏祭り、BT浴衣ライブ』に、山田優ひきいるy'z factoryやB.B.WAVESのメンバーと共に出演した安座間美優は、「浴衣ライブ」の後、司会者の「着ごこちは?」という質問に対して「お腹をおさえられるので、お腹へった」と答えたそうです。

 

 

このライブは、翌日の「沖縄アクターズスクール第53回定期公演」、さらに翌日の「第1回 B.B.WAVESファンの集い」と3日連続でセットのイベントになっていたので、本土から3泊4日で沖縄まで駆けつけたファンもいたようだ。上の情報も、そういう方のレポで知ったわけですけどね。

  • ところが後になって、なんとその記事を書かれたご本人から御指摘のメールをいただいた。「あの時、現場に居合わせた者の記憶として、この発言(「お腹へった」)は「安座間美優」ちゃんではなく、「幸地優美」ちゃんの発言だったと思います。(中略)おそらく私のサイトの資料を参照していただいたと思うのですが、ミスリードされたようですね。揚げ足を取っているワケではありませんが、折角細かくまとめられているのに勿体無いなあーと思ってメールした次第です」とのこと。……そっそうでしたか。つまり私が早合点して「美優」と「優美」を読み間違ったようである。バツとして「美優美優美優美……」と20回繰り返して言います。いやそうじゃなくて、ここに訂正しおわびします。はかせ様、ていねいな御指摘とメール、ありがとうございました。(2013年4月追記)

 

  

 

B.B.WAVESの「ファンの集い」は、その2年後の2001年8月に第2回を開いて以来、開催されていない。だからB.B.WAVESという名前はその後も残っているが、実質的な活動期間は、2001年までと見ておいて良いのではないか。2002年12月には、メモリアル的なニュアンスの強い4曲入りのミニアルバム『POWER TO THE PEOPLE』が発売され、これがB.B.WAVES名義でのラストCDとなっている。
というわけで、安座間美優の沖縄アクターズスクール時代については、不明な点が多いが、ここではおおざっぱに1996年デビュー、「BabyWAVES」の一員として活動、たぶん1998年から「B.B.WAVES」と掛け持ちするようになって、1999年(中学校進学)以降は「B.B.WAVES」で又吉舞・喜友名星と「舞・美優・ティアラ」の3人組として活躍、と、だいたいそのぐらいに考えておく。沖縄アクターズスクールには中学2年まで在籍したという話なので、2001年の春にはB.B.WAVESを離れたことになるのかな。

 

 

でその翌年2002年だが、この年、アクアハウスからアイドルグラビア雑誌『Lavana』(ラバーナ)が創刊されて、上戸彩とエリカ様を主軸に、神戸みゆきとか秋山莉奈とか、いとうあいことか上野樹里とか、けっこうツボを抑えた水着写真のラインナップにもかかわらず、わずか8号で廃刊という短命で終わっている。その5月号(3月16日発売)のグラビアに、安座間美優は水着姿で堂々登場(5頁)。どういう内容かは知らない。安座間さんの水着写真はネット上にも多少出回っているが、私が見たのはどれも違うもののような気がする。

さらに『BOMB』2002年6月号には「BRAND-NEW GIRL」のひとりとして安座間さんが登場。この号はその筋では有名なので(沢井美優のチアガール姿のグラビアが掲載されている)熱心な沢井党のなかには現物をお持ちの方がおられるかも知れない。私の知る限り、二人の美優が同じメディアで交錯したのはこの雑誌が初めてではないかと思うが、どうか。ま、それはともかく、つまりここで言いたいのは、アクターズスクール卒業後の安座間さんは、一時期グラビア系に行きかけたこともあるということだ。

が、しかし、秋にはミスセブンティーンに選ばれる。そしてその翌年、2003年には、実写版セーラームーンの「木野まこと」役に選ばれるのである。それから先はみなさんご存じの通りだ。

 

えーと本日の日記は、安座間美優の「天然の美」を私なりに考察して、21歳の誕生日をお祝いする、という主旨であった。そのために安座間さんを「1. 安座間美優の歴史(実写版以前)」「2. 安座間美優と他のセーラー戦士たちの比較」「3. 人はなぜ安座間美優に癒されるのか」という3項目から分析する予定だったのである。しかしこれ以上書いていると、年末年始の予定に差し障りが生ずるので、申し訳ないが今回は「1. 安座間美優の歴史(実写版以前)」で切り上げさせていただく。私なりに調べたつもりだが、これだって、ひょっとするとみなさんよくご存じで、私だけが知らなかったことなのかも知れない。まあそのへんについては、コメント欄でのご指摘を待ちます。
しかしともかく、実写版以前に、これだけごちゃごちゃしたキャリアを積んで、芸能界の荒波もそれなりに体験しているだろうに、マイペースな自然体をまったく崩さない安座間さんは、ほんとうはものすごい努力家なのだろう。そして美しい。

 

  すごいぞ安座間美優
  なんでだ安座間美優

 

遅くなりましたが21歳のお誕生日おめでとうございます。

 

P.S. 【予想】「大家さんの『漢館を買ってみた』は今夜で強引で終了」に10点。