実写版『美少女戦士セーラームーン』ファンブログ


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【第118回】スピルバーグとセーラームーンの巻


昨夜と一昨夜、睡眠時間を削って書いていた記事が、本日未明、とつぜんおかしな暗号表のような無意味な文字の羅列になった。何度もファイルを閉じたり開いたりして、修復ソフトを使ってもみたが、意味のある文章に戻ってくれない。エディタの問題かな。せっかくBGMの曲の整理が半分くらい進んだところだったのに、一からやり直しだ(だからバックアップをとっておけってば)。冷静に書いているが、けっこう落ち込んでいます。
とにかくそういうわけで、今日は昼から用事もありますし、今週の日記はお休み。すみません。

 

というだけでは愛想がないので、使いそびれていた無意味な小ネタでお茶をにごします。

 

スティーブン・スピルバーグ監督、トム・クルーズ主演『宇宙戦争』(2005年)のエンドクレジットより。

 

 

「“SAILOR MOON”COURTESY OF TOEI ANIMATION CO., LTD」つまり「東映アニメーションのご厚意により、セーラムーンを使用」という断り書きがあるの、お分かりいただけるでしょうか。
ご覧になった方のなかにも「セーラームーン?えっ『宇宙戦争』のどこにセーラームーンが?」と思われる方がいるかも知れない。そういうのを調べるのが本ブログの使命だ(そうなのか)。ここです。

 

 

始まって12、13分過ぎたあたりで、レイ(トム・クルーズ)の娘のレイチェル(ダコタ・ファニング)がリビングでテレビのチャンネルをカチャカチャ変えている、その最初の方で一瞬出てくるのがこの映像。一秒以下です。私のように、エンドクレジットを見て「えっどこにセーラームーンが写っていたんだ!これは確認しなくては」と思って、DVDを買ってコマ送りで観たような人にしか識別できなかったと思う。
このシーンは、アニメ版の通算第130話、第4シーズン『セーラームーンSS』の第3話「守れ母の夢!Wムーンの新必殺技」(1995年3月18日放送、脚本:山口亮太/演出:芝田浩樹/作画監督:香川久)の一コマである。月野育子ママにピンチが迫る、熟女好き向けの回です。
で、ここに写っている妖魔、ではなくてレムレスの名前は「人間大砲ド・カン子」(笑)。敵役のキャラクターが、ちょうど猛獣使いとか軽業師とか水芸とか、サーカスや大道芸なんかの曲芸をネタにした頃の話で、だから「人間大砲」なんである。
この『宇宙戦争』という映画の冒頭には、宇宙人襲来の不吉な予兆として、世界各地に異常気象が発生する、という描写がある。で、テレビで日本の特派員がレポートしているシーンの背後に写るのが、テレビ朝日の中継車。

 

 

もちろんテレビ朝日はアニメ版セーラムーンの放送局だ。何だろう。なにか関係あるのかな。
StreamKatoさんによれば、『BABEL』で小松彩夏のファンタのCMが使われているのは、たまたまではなく「採用」されたものだそうだが、このセーラームーンの映像も(わずかコンマ数秒だが)「採用」されたのかなあ、それともたまたまか。スピルバーグに「アナタハせーらーむーんガ好キデスカ?」とか質問したいが、そういう機会は一生ないだろう。

 

もうひとつ、聞きたいことがある。さっき書いたとおり、このエピソードは『セーラームーンSS』の第3話だ。『セーラームーンSS』は、ユダヤ人団体から、「SS」という表記がナチスを連想させるというクレームがついたので、第5話から『セーラームーンSupersS』に改題されたという話だ。
自分自身ユダヤ人で、『シンドラーのリスト』を監督し、そして同じユダヤ系のジェフリー・カッツェンバーグ、デヴィッド・ゲフィンと「ドリームワークス」を設立したスピルバーグは、そのことを知った上で使っているのだろうか。まさかね。