実写版『美少女戦士セーラームーン』ファンブログ


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【第65回】苦しまぎれでAct.38要約だけですの巻(Act.38)


 今週末に『僕は妹に恋をする』を観たいと思っていたのだけれど、小学校高学年の娘が「一緒に連れてけ」って言うんですよね。どうしようかなあ、と思って「こまっちゃんBBS」に相談してみたんだけど、そこでいただいたレスを読んでいたら、やっぱり小学生を連れて行くのはちょっと早い内容のような気がしてきた。で「子供抜きで一人でいきましょう!」なんてぽんたさんの声に、うん、そうしようか、というつもりでいました。
 そしたら、木曜の晩に帰宅したところに、いきなり大量の緊急業務を告げる悪魔のような電話があって、金曜&土曜とモロにその処理に追われまくり。それでも土曜は、幼稚園との前からの約束だったので、2時間ほどムリヤリ時間をつくって、鬼の扮装をして豆をぶつけられる役をつとめて来たんですよ。えらいでしょ。
 いやそうじゃなくて、そういうことがあって疲れてしまったし、娘はまだ行きたがってるので、一人で行くのも悪いような気がするし、そんなこんなで「もういいや」と『僕は妹に恋をする』をあきらめて、その代わり『マスター・オブ・サンダー』のDVDを買おうと、仕事帰りにあちこちの店に寄ったわけです。ところがないんだなこれが。
 すごいぞ小松彩夏。なんでだ小松彩夏。もうどこへ行っても売り切れだよ。あれほど今が旬と言われている北川さんですら『間宮兄弟』も『ワイルド・スピード×3』も、まだ大量に売れ残っていて「買ってください」とばかりにずらっと並べられているのに、『マスター・オブ・サンダー』は1枚も置いてない。しかも「ただいま売り切れ中でご迷惑をおかけしています」なんてお詫びの掲示すらない。きっと発売当日の朝からファンが並んで、在庫は開店30分くらいであっと言う間に売り切れになって、店はてんてこ舞いで、お詫びの掲示どころではなのだろう。そういうスーパーメガヒット商品をタダでゲットできたNakoさんは幸せだよ。学天Walkerの方が楽しみだなんて言わないでね。
 それにしても『日本沈没』のDVDはどうしてあんなにたくさん置いてあるのか。今度のバージョンにはいしだあゆみが出てこないのにね。分からないなあ。私は藤岡弘。と黒ビキニで渚でたわむれるいしだあゆみさんを見て「ああ着やせするタイプって、こういう人のことを言うのか」と深く感動した。というか『日本沈没』の見どころはそこしかないと思っているのだが、それもまあいいや。すみません、毎回こんな話で。


 さて、Act.37レビューのところでも書いたように、Act.38は要するに総集編だ。しかも今週の再放送は1月31日(水)の午前3時15分という、相変わらずカンベンして欲しい時間帯であった。妻夫木君と柴咲さんが出演される『どろろ』のメイキング特番が入った結果である。しかも今週は、NHK教育テレビと沢井美優の将来を真剣に考えてみたり、さっき行った仕事の事情もあって、正直なところ、ちょっといつものようなレビューを書く集中力と気力がありません。
 個人的な話ですみませんが、最近この日記の再放送レビューのパターンは次のように定番化している。

(1)水曜日深夜:再放送を観る(その前に原作漫画のチェックをしておく)
(2)木曜日深夜:ビデオで観ながら「お話のまとめ」とセリフの書き出し
(3)金曜日深夜:「お話のまとめ」を読みながら感想を思いつくままに書く
(4)土曜日深夜:あらすじ・セリフの引用と感想をひとつにまとめて日記更新

 で、本日は土曜日なのに(ていうかもう日付は日曜日)まだ(2)までしか出来ていないのである。困った。もう仕方がないので、この(2)をそのままアップする。だからあらすじのまとめだけで、感想とかはほとんどなし。もうやけくそである。ただ、回想シーンが第何話からの引用か、というあたりははっきり分かります。みんなもう知っていると思うけど。
 そんなわけで、いつもはセリフを引用ブロックにいれますが、今回は回想シーンを引用ブロックで区分けします。

1. アヴァン・タイトル


ハープを弾くプリンセス「私が、星を、滅ぼした」。
回想。月の宮殿で、プリンセスを庇おうとして誰かに切られるエンディミオン。「エンディミオン!」その叫びとともに星の破滅がおとずれる。
腐食した地球を背景に、廃墟となった月の宮殿で、しっかり手を握り合って倒れている二人。
ベリル「プリンセスの力とメタリアの力は同じ。そういうことだ。プリンセスをこのままにしておけば、この星は再び滅びる。その前にお前の手で」
どこかの屋上で。プリンセス「エンディミオン…。やはり、生まれ変わっても、この星で一緒にはいられない」そんなプリンセスの前に現れるうさぎ。原作やアニメでは、うさぎは前世の母親だったクイーン・セレニティに出会い、月の世界の物語を聞かされる。実写版は、前世の母親に再会させる代わりに、うさぎを前世の自分自身に出会わせたのである。で、主題歌。

2. Aパート


(1)クラウン
まこと「プリンセスが前世で星を滅ぼしたなんて……なんだかまだ整理できないよ」
ル ナ「私もよ。まさか、そんなことだったなんて。エンディミオンの死が、引き金になったんだわ」(滅びた地球をバックに、月の宮殿の廃墟で手をつなぎ倒れている二人のイメージ)
レ イ「でも、今までもそうだったのに。幻の銀水晶の力がめざめるのは、うさぎの気持ちが強くなったとき……」

<回想シーン>
Act.22 ダーキュリーに手袋を真っ二つに断ち切られるセーラームーン。
Act.25 タキシード仮面に「エンディミオン」と叫ぶセーラームーン。
Act.31 強力な妖魔に手こずるジュピター。

レ イ「そのころから、敵も強くなって」
亜 美「幻の銀水晶の力が、クイン・メタリアに影響を与えていたんだね」
まこと「まいったな。ただ敵を倒せばいいと思ってたのに…」


(2)東映東京撮影所
美奈子「プリンセスと王子の恋は不吉。それって、プリンセスの存在がこの星にとって不吉ってことだったのね」
白ネコ「メタリアの力も、幻の銀水晶の力も同じだったんだ」
美奈子「そしてまた、同じことが起きようとしている」
白ネコ「うん」
美奈子「でも、止めなきゃ。そのために私たちがいるんだから。プリンセスを守って、前世の悲劇を繰り返さないために」
ここで意味のよく分からない美奈子ズーム・イン3連発!三度、月の宮殿で倒れたプリンセスとエンディミオンのイメージ・ショットを挟んで、場面はうさぎとエンディミオンの会話へ


(3)うさぎとプリンセス・ムーン
うさぎ「なんだか、悲しい音…衛…エンディミオンのこと、想ってるの?」
ムーン「なんど生まれ変わったとしても、エンディミオンとは一緒にいられない。昔、地球に生まれていたらって、ずっと思っていたけど、前世から決められていることは、変わらない」
うさぎ「そうかも知れないけど、でも、出会えたじゃん、衛と。それって、すごくない?ダメだって、言われてるのに。そりゃあ、最初はいまいちだったけど…」

<回想シーン>
Act.1 うさぎと衛、最初の出会い。
Act.4 街で衛とぶつかるうさぎ。初めての「馬鹿」。
Act.5 地場衛を「ちじょう えい」と読んで「こぶた」と呼ばれるうさぎ。

うさぎ「最悪だったけど、でもタキシード仮面とはそうじゃなかった。正体を知らなくて、あこがれて…」

<回想シーン>
Act.1 タキシード仮面がセーラームーンのピンチを助ける。最初の出会い
Act.3 異次元の森からセーラームーンを助ける
Act.9 「どうして幻の銀水晶のこと、教えちゃったの?」「オレには、お前たちみたいな力がないから」…以下略。

うさぎ「あのころは、まだ同一人物って知らなかったんだよね」


(4)スーパー「トータス」地下の駐車場
店の買い出しの帰りがけだった元基は、車に乗ろうとしたところをネフ吉にぶつかられ、大量の食材をひっくり返す。「ちょっとあんた、どうしてくれるのこれ!」「ふん。知らん!」いさかいになり、ガードマンが駆けつける。


(5)ダーク・キングダム
ベリル「エンディミオン。プリンセスを消せ。お前の手で。プリンセスこそこの星に災いを呼ぶ存在だ」
 衛 (プリンセス。おれが自分を捜し始めたきっかけだった…)
「幻の銀水晶を、お願い」と言うプリンセスのシルエット。
 衛 (そして、あいつと出会ったんだ)

<回想シーン>
Act.1 渡辺典子妖魔をヒーリングするセーラームーン。
Act.7 セーラームーン変身の現場を目撃する衛。
Act.7 ジェダイトの光線からジュピターとセーラームーンを守って手の甲を負傷するタキシード仮面。ハンカチで手当を受けるタキシード仮面。
Act.13 鴨川。肉まん半分こ「ちょっとは、ありがとう、って言うか」。

 衛 「あいつが、星を滅ぼすのか」

3. Bパート


(6)ダーク・キングダムのピアノ部屋
ジェダイトはマスターのことを思い出し「おれはどっちにつけばいいんだ!」とベリルへの思いとの間で揺れる。クンツァイトは「なら、私が迷いの元を断ち切ってきてやる」と出て行く。するとゾイサイトが「待て!」と後を追う。


(7)再びうさぎとプリンセス・ムーン
うさぎ「これ、衛がくれたの(ムーンフェイズの時計を見せる)。ちょっとの間だったけど、二人で一緒にいられた時。
ムーン「そして引き離された。前世の掟どおりに」
うさぎ「うん。私も、やっぱり駄目なのかな、って、あきらめたこともあるよ」

<回想シーン>
Act.16 陽菜とマンションから出てきた衛を目撃するうさぎ。
Act.24 車に轢かれそうになったうさぎを助ける衛「馬鹿、赤だろ!」。
Act.24 タキシード仮面正体ばれ「馬鹿か!」「馬鹿って何よ!」
Act.32 ロンドン行きチケットを飛ばされ、妖魔に襲われたうさぎの前に、衛(エンディミオン)が帰ってきた!
Act.36 衛がムーンフェイズの時計を買ってくれた。「ありがと」ってベンチで頭を衛の肩にあずけるうさぎ。

この最後の「ベンチで頭を衛の肩にあずけるうさぎ」っていうのは、Act.36 の小林靖子の台本にはなくて、鈴村監督が付け加えた場面である。小林靖子はそれを観てから、今回の回想シーンに取り入れようとしたのかな。でもそれにしては脚本の執筆時期が短すぎるか。実はこのなかに(どこだよ)今回Act.38の台本をオークションで落とした人がいるんだ。メールでお伝えいただいたので知っているんだけど、よろしかったらそこんとこチェックしてみてください。


それはともかく、プリンセス・ムーンはうさぎから渡されたムーンフェイズの時計を胸に抱きしめる。
ムーン「エンディミオン…」
うさぎ「私、あのとき決めたんだ」

<回想シーン>
Act.32 ラスト「オレとお前の関係は、星をほろぼす。前世を繰り返したくない者にとって、おれたちは不吉な存在だ。信じるか?」


(8)ダーク・キングダム
 衛 「そうだ。あのときオレは」
と、その前に立ちふさがるクンツァイト。

4. Cパート


(9)ダーク・キングダム
 衛 「クンツァイト、そんなに復讐したければ、オレは切られてもいい。だが時間をくれ。だが時間をくれ。もしオレが剣の勝負でお前に勝ったら、しばらくオレに協力してもらう。お前にも興味あることのはずだ」
ク ン「いいだろう。ただし、剣では私に分があったことを、憶えているか?」
 衛 「いや。五分五分だった」
衛はエンディミオンに変身し剣を抜く。激しく戦う二人の間にゾイサイトが割って入る。
 私はこのシーン、けっこう好きだなあ。クンツァイトは「剣では私に分があったことを、憶えているか?」と問いかけ、衛は「いや。五分五分だった」と答える。
 前回(Act.37)の、二人が剣の練習をする回想シーンでは、エンディミオンは確かにけっこう劣勢なこともあった。だからこれを信じれば、確かにここでの衛は、前世ではあまり強くなかったのにハッタリをかけている、あるいは、大して憶えてないのに口からでまかせを言っていることになる。
でも今回のラストでは、腕を負傷した様子のクンツァイトがしぶしぶといった様子でマスターに仕えている。つまりこの勝負はエンディミオンの勝ちだった。とうことは、前世でも、本当は衛の言うとおり「五分五分だった」のかも知れない。とすると、前回の回想シーンだって、あくまでクンツァイトの主観、クンツァイト個人の記憶に基づくものであって、必ずしも客観的な事実とは言えないことになる。
 というふうに考えるとちょっと面白い。歴史教科書問題、なんてえらい話題を出すまでもなく、戦争の記憶は、その語り部がどのような立場に属していたかによって大きく印象が異なる。結局この実写版で視覚化されているのは、クンツァイトたちダーク・キングダム側の語り(主観)に基づく「前世の物語」に過ぎない、ということに気づかされる。前回の美奈子の語りは映像化されなかったし、セーラー戦士たちがすべてを思い出したとしたら、ひょっとしてとっても違う「前世の物語:バージョン2」を語っていたかも知れないのである。
 まあいいや、ここでシーンは三たびうさぎとPムーンに戻る。


(10)再びうさぎとプリンセス・ムーン
ムーン「でも、このままならまた悲劇は繰り返される。エンディミオンもそうなったとき、私はまた同じことをしてしまうかも知れない」
再び、エンディミオンが切られ、プリンセスが絶叫し、星が滅びるシーンが挿入される。
ムーン(独りぼっちで)「私は……」
その姿が光に包まれ、どっかの屋上(でももう朝)にうさぎとなって現れる。
ムーンの声「また星がほろんでしまう。いまもそれは進んでいる」
うさぎの同様にうながされるかのように泥妖魔がわらわらと登場。
うさぎ「でも、私は……」

<回想シーン>
Act.32 ラスト「信じるか?」

変身して泥妖魔と戦うセーラームーン。


(11)ダーク・キングダム
エンディミオンVSクンツァイト


(12)どっかの屋上
セーラームーンと泥妖魔のバトル。泥妖魔を倒す。

<回想シーン>
Act.32 (Bパート2番目のシーンに引用されたのと同じラスト)「オレとお前の関係は、星をほろぼす」から「絶対、星なんか滅びない」まで。

ムーントワイライトフラッシュ。泥妖魔を殲滅したあと、ムーンフェイズの時計を見つめるうさぎ。今日のロケは風が強い日ですね。風になぶられる金髪が内心の動揺を表現しているように見える。
 そこへ四天王をしたがえて現れるエンディミオン、腕を押さえて不本意そうな表情のクンツァイト。セーラームーンは「衛…」と呼びかけて、固い表情の衛=エンディミオンに息を呑みつつ、Act.32のラストシーンを思いながら「星なんか滅びない」とつぶやく。なんかめちゃくちゃ風が強いよ。というわけで続く。次回は斎藤社長の登場です。


ということで、すいません今日はここまで。最近ちゃんとしたレビューになってなくて、いいのか?こんなんで、とは思うのですが、もう朝だし、ちょっと仮眠してから県知事選挙に行ってきます。続きはまた、コメント欄で(ホントに良いのかよそんなんで)。


【今週の猫CG】【今週の待ちなさい】なし

(放送データ「Act.38」2004年7月3日初放送 脚本:小林靖子/監督:高丸雅隆/撮影:上林秀樹)