そろそろクンツァイト窪寺昭が亡くなって一年、早いものだ……と思っていたら、窪寺さんの命日は先週、11月13日であった。うっかりしていて、申し訳なく思う。黙祷。去年の今ごろは、マーベラス制作、武子直輝主演のドラマ『ハンサムセンキョ』が放送している最中でしたよね。後で知ったが、この11月13日とは、滝口幸広が2019年に急逝した日と同月同日なのだそうである。嗚呼。
さて、前回のコメント欄はスーパー戦隊ヒロイン談義で盛り上がっていただいて……と思っていたら、これまた驚きの発表があった。
タレントのさとう珠緒(48)が15日、自身のインスタグラムを更新。同日発売の週刊誌の表紙を飾ったことを報告するとともに、ひもビキニ姿のバックショット写真を公開した。
さとうは「本日発売の週刊大衆さん表紙です。カメラマンさんは10代の時にお世話になった方。まったく変わってないのでした。昔のグラビアもちょっと載ってます」との文言とともに、ビキニ写真を披露。(「ORICON NEWS」2021年11月16日)
一方(特撮ヒロインではないが)斎藤慶子が11月14日に発売された2022年カレンダーで水着になっていて「還暦ビキニ」と話題になっている。
宮崎美子さんに触発されたんだそうだ。何だかこの流れ、ゼンカイジャーの「真のヒロイン」の水着解禁に向けて、外堀が着々と埋められている気がするのは私だけか?
しかしこういうニュースを見ると、2017年に泉里香がファースト写真集『RIKA』を出したのさえ、時期尚早ではなかったか、という気がしてくる。
なにしろアレを出してしまったせいで、昨年2020年のセカンド写真集『Maderina』のアマゾンのユーザーレビュー欄が、さんざんなことになっているのだ。
大損でした。何一つセクシーなカットはなし。皆さん、これは詐欺です。気を付けてください。これをヒットさせたらまた調子に乗ってくだらない写真集を出版しようとするでしょう。つぎの写真集をセクシーなものにするためには買ってはいけないものです。
そもそもセカンド写真集は、ボディメイクブックとの同時発売で、「泉里香の“つくりかた”と“できあがり”を2冊同時に公開」というコンセプトであり、一冊目とは違う内容となるであろうことは事前に告知されていた。
なのに「これは詐欺です」と不買運動まで呼びかけるなんて、営業妨害もいいところである。がしかし、この勘違いレビュアーの熱量にはたじろぐ。ひょっとして大胆露出のビキニ写真集を一発目に出したのは、戦略的には失敗ということか。あれは最後から二番目の武器だったのかもしれない。
泉里香の場合、最後の武器って……いや、やめておこうね。そんなもの使わなくても十分勝てる。さあ『高嶺のハナさん』第11話(2021年6月19日、BSテレ東、原作:ムラタコウジ/脚本:岡庭ななみ・内藤亮瑛/照明:丸山和志/撮影:神田創/監督:内藤亮瑛/プロデューサー:瀧川治水・清家優輝)レビューを続けます。
弱木君のためにお弁当を作ってお昼休みに春海橋公園で待ち合わせ。でもイチゴちゃんにつかまった弱木はなかなかやってこない。クールビューティーでセクシーでナイスバディなくせに弱気なハナさん(泉里香)は、またまた自信を喪失して、貞子のような前傾姿勢で会社に戻ろうとする。そこへようやく、イチゴの試食に付き合って、遅れに遅れた弱木(小越勇輝)登場。
弱 木「高嶺さん!」
華 (あ~! は~! 弱木きゅん!)
華 「弱木くん!? あっ!」
華 「弱木くん!」
華 「1回転したよ!何につまずいたの?」
華 「ねぇ何につまずいたの?」弱 木「何ですかね」
華 「何につまずいたの?」弱 木「うぅ……遅くなって 申し訳ないです」
華 「いいから! 何につまずいたの?」
弱 木「教育係もまともにできず、叱られてばかりで」
弱 木「時間も守れず 情けないです」
弱 木「高嶺さんにふさわしい男に近づきたいのに、全然ダメで」
弱 木「すみません」
華 「無理しないで」弱 木「お話というのは?」
╳ ╳ ╳
華 「疲れてたみたいだから」
華 (ヤバい! つきあってもないのに攻めすぎた?)
弱 木「ありがとうございます」
弱 木「いただきます」
弱 木「おいしいです」
華 (やったぁ!)
╳ ╳ ╳
弱 木「久しぶりに栄養満点のご飯を食べました。ごちそうさまでした」
華 「どうも」
高嶺先輩がせっかく作ってくれたお弁当である。イチゴの試作品でお腹はいっぱいだったけど、頑張って完食する弱木、偉いぞ。と、そのとき弱木の携帯から震動音が。
華 「どうぞ」
弱 木「失礼します」
スマホを操作する弱木を見て(弱木くんとライン交換したいなぁ)と思うハナは、思わず上司として「LINEのIDを教えろ」とセクハラふうに迫る自分の姿を妄想して、勝手に赤面したりしている。
ちなみに原作マンガでは、ハナさんは家に帰ってからお風呂の中でそんな妄想をしているんだが、ドラマ版にはそういう場面は一切ありません。
そういうドラマなんで、泉里香ファンは、原作を読んで期待してドラマを観て「大事なシーンが改変されている。これは詐欺です」とか言わないようにしてくださいね。実写版ではその場で、弱木のほうからさっさとライン交換を申し出るのだ。
弱 木「あっ… 高嶺さん、もしよかったらラインのID教えてくれませんか?」華 「えっ?」
弱 木「今回みたいに 何かあったとき、連絡できたほうがいいかなって。華 「別にいいけど」
華 (やった~!)
だが考えてみると、ハナのLINE IDにはYOWAKIの文字が入っているのだ。恥ずかしい。
とっさに「QRコードのほうが絶対早いよ」と言い張って、QRを読み取りあう。ついにハナさんは弱木きゅんと念願のライン友だちになったのであった。喜びの舞い。
こうしてハナさんは、パジャマ姿で大好きな弱木くんとLINEでお話できるという、夢のようなお休み前タイムを手に入れたのであった。採録してどうこういうようなシーンでもないし、私はLINEをやっていないので本当のニュアンスはよく分からないが、『リコカツ』でもふたりがLINEでやり取りするシーンが効果的に使われていた。もはや恋愛ドラマにおけるニュースタンダードですね。
華 「あ~ キタ キタ キタ キタ!」
(今日はIDを交換していただき、本当にありがとうございました!今後ともよろしくお願いいたします!)
華 「このスタンプ……」
華 「yowack……弱木……自分で スタンプ作ってるなんて」
華 「くーっ! 破壊力強すぎる~!」
(またお弁当作ってあげるね)
華 「……いきなり行きすぎか」
(弱木キュンの初ライン!速攻スクショ☆わたしも鼻血出そう!!!)
華 「キモいキモいキモいキモい」
(こちらこそありがとう)華 「あ~ こんなんじゃ だめだ~!」
華 「うわっ……どうしよう、送信しちゃった! 文章だけだと冷たい感じするよね」
華 「また来た!」
(高嶺さん、お休みの日ってどうお過ごしですか?)
華 「えっ? どうって、う~ん」
(弱木くんはお休みの日何してるの?)
華 「あっまた推敲せず送っちゃった! しかも、質問を質問で返す愚行……あっ!」
(僕は漫画とかよく読みます)(は? 仕事は?)
華 「あっ!また高圧的な文章を……」
華 「訂正 訂正 訂正!」(なーんてね ウソウソ どんな漫画読んでるの?)
(すみません!! もちろん仕事も頑張ります(笑))
華 「弱木きゅんと他愛もないラリーしてる~!」
(よかったらオススメの漫画お貸ししましょうか?)
華 「!」
会社で漫画の貸し借りなんてできないし。つまり弱木の家に借りに行って良いということである。タコパで行ったことはあるが、こんどは一人で訪問である。という感じでいよいよ最終回に突入してゆくが、とりあえず今回はここまで。
最終回はついに高嶺さんの激しい濡れ場があります。
なんて書くと「これは詐欺です」とか言われてしまうのでやめておこう。うそうそ。すみません。ではまた次回。