実写版『美少女戦士セーラームーン』ファンブログ


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【第808回】ドラマラッシュは続くよの巻(泉里香『恋はDeepに』第4話/北川景子『リコカツ』第3話)



 アイドルたちがスマートフォンアプリ「ロードモバイル」で対戦する「ローモバアイドルチャレンジTV シーズン2」(毎週月曜夜9:55-10:00、チバテレ)が、5月3日(月)から放送。4月某日に初収録が行われた。



 今回、MCを小池里奈が務める他、東京女子流(山邊未夢、新井ひとみ、中江友梨、庄司芽生)、夢みるアドレセンス(日比谷聖來、石森晶乃、万里川かれん)、ukka(茜空、川瀬あやめ、村星りじゅ、芹澤もあ)のアイドル3組11人が出演する。(「Web ザ・テレビジョン」2021年5月2日配信


 ってことだそうですが、しかし、女子流と夢アドとukkaに囲まれる小池里奈って……。



 東京女子流はエイベックスの秘蔵っ子として大切に育てられ、デビュー2年目の2012年に平均年齢15歳で日本武道舘ライブ達成、多少むりやり感もあったが、ここまではまあ、良かった。しかし翌2013年春のツアーでつまずき、メジャーアイドル仲間入りのチャンスを逃した。うちZepp Nagoya公演は、いまやメンバーも過去最悪と認める出来で、アイドルのライブ感想などめったに書かない私も、さすがにこれは記録している(ここ)。でも、それから受難の日々を耐え忍び、体調等の問題で一人辞めた以外、メンバーも変化なく10年も活動を続けてきたのだから立派だ。新曲の「Hello, Goodbye」は、2月に発売されたオリジナルも沁みたが、4月に配信されたリミックスバージョンもなかなかです。



 夢みるアドレセンスについては、いまは3人なのか。もう知らん(怒)。2019年の末に突然、メンバー6人のうち4人(志田友美、荻野可鈴、小林れい、水無瀬ゆき)のグループ卒業が発表された。卒業の理由や経緯は発表されていない。同時にプロデューサーだった伊藤公法も運営から離れた。その理由を本人はSNSで「事務所から退任要請があったため」と語っている。とにかく、絶対的エースの志田友美とリーダーの荻野可鈴に対して、本人たちが望まないグループからの離脱を促すような(推定)事務所って何なのか(荻野可鈴は先日事務所との契約を終了した)。



 ukkaについては、もう先日さんざん書いたので(ここここ)やめておく。2021年5月3日のZeppNagoyaはもちろん行った。残ったメンバー4人は本当によく頑張っていたと思う。1部の後半、川瀬あやめは体調が悪いような、何かの重圧に耐えるような緊迫した表情で、笑顔もほとんど見せなかった。芹澤もあは最後に「みなさん色々思うところもあるでしょうが、これからもukkaについてきてください」と挨拶した。2部はまあ、そういう胸の痛むような場面はなかったが、いま観るにはつらいライブでした。



 と話が長くなったが、そういう「アイドル残酷物語」の見本市みたいなメンバーに囲まれての小池里奈である。しかもこれチバテレの番組で、アイドルたちがスマホゲームで戦うという内容で、勝利グループに与えられるごほうびが、チバテレ放送『白黒アンジャッシュ』のエンディングテーマ枠なんだって。もうすみずみまで味わい深いですよね。そして小池里奈は、番組最後にちゃっかり自分の出演映画の宣伝をしていたのであった(笑)。


1. 『恋はDeepに』第4話


 泉里香は前回に続いて今回も水曜ドラマ『恋はDeepに』第4話に登場(2021年5月5日、日テレ、脚本:徳尾浩司/照明:森泉英男/撮影:水梨潤・川村有紀子/監督:岩本仁志/チーフプロデューサー:加藤正俊)。
 企業による環境破壊から海を守るためにやってきた人魚姫(石原さとみ)が、海洋開発を進める巨大トラストの御曹司(綾野剛)と恋に落ちるが、そこで突然あらわれたのが謎の女、泉里香。綾野剛とめちゃくちゃ親密にハグする姿を目撃してしまった石原さとみは、その晩はモヤモヤしながら眠ってしまって、海の中で綾野剛と泉里香が抱きあう夢を見る。








 そんなわけで翌日、ついつい綾野剛をストーカーしてしまう。するとまた泉里香が登場。今度はハグするどころか、彼女が連れている子供とも仲の良いところを目撃してしまい、ますますモヤモヤ。








 さて石原さとみは、同じ海洋学研究所に勤める同僚の今田美桜からWデートに誘われる。今田美桜のお相手は渡邊圭祐、で、石原さとみの相手はそのお兄さんの綾野剛。つまり大企業御曹司ブラザーズだ。しかしバーベキューパーティー会場で、綾野剛はまたしても泉里香を連れてやって来る。石原さとみはショックを隠せない。



榮太郎「さて 何から焼く?」
藍 花「肉でしょ」



榮太郎「いいねぇ、取りに行こう」
藍 花「よし、肉! にくにくにく〜、どっち?」



榮太郎「真っすぐ、 左側に」



藍 花「は~い」



榮太郎「あっ、こっちこっち!」



遥 香「あっ榮太郎!」



榮太郎「え~ 遥香さん!」
遥 香「久しぶりぃ。元気?」
榮太郎「元気、元気!」



遥 香「いつもありがとね いろいろ。」
榮太郎「ぜんぜん、ぜんぜん」



遥 香「あっ、これよかったら」



遥 香「デザート持って来たから、みんなで食べて」



榮太郎「何? 何?」



遥 香「何だと思う?」
榮太郎「何、何、何?」



遥 香「ジャ~ン!」
榮太郎「あ~!これ 倫ちゃんが好きなプリン、ありがとう」



遥 香「これ 昔から大好きだよね」
榮太郎「倫ちゃんってさ大人になっても変わんないよね」



遥 香「ははは」
倫太郎「何だよそれ」



遥 香「じゃあ 私、これから約束あるから」
榮太郎「え一瞬じゃん、肉食べてってよ」



遥 香「いいの、お礼したかっただけだから」
倫太郎「いや、いいって言ったんだけどさ」



遥 香「いいじゃん、榮太郎にも会いたかったし」
榮太郎「相変わらず優しい」



遥 香「あっ」




遥 香「あなたが海音さん?」



倫太郎「おい」
海 音「えっ?」



遥 香「いつも倫太郎がお世話になってます」
倫太郎「何で そうなるんだよ」



海 音「あ……いや……」



遥 香「じゃあね倫太郎」
倫太郎「おう、じゃあ」



遥 香「お邪魔しました」
倫太郎「じゃ」



藍 花「キレイな方ですねぇ」



 綾野剛の奥さんと勘違いして、すっかり落ち込む石原さとみだったが、実は泉里香は、綾野剛ではなくてそのお兄さん(大谷亮平)の別れた奥さんだった、すぐに誤解が解けてバーベキュー(ダブルデート)再開、という話でした。
 このあと乾杯して「塩水だった飲めるかも」とソルティードッグをぐいっと飲んて寝ちゃう石原さとみが可愛かったです。



2. 『リコカツ』第3話



 さて『リコカツ!』第3話「うれし恥ずかし偽装の新婚旅行」(2021年4月30日、TBS、脚本:泉澤陽子/照明:大金康介/撮影:寺田将人/監督:鈴木早苗/プロデューサー:植田博樹・吉藤芽衣)。



 サブタイトルどおり、今回は紘一(永山瑛太)と咲(北川景子)が「偽装の新婚旅行」を行う。この「偽装」には二重の意味があって、第一に、もうすぐ離婚する予定なのに、それを周囲に言わずにしれっと新婚旅行を装う、という意味での偽装。第二に、実はこれは、父を捨てて失踪した紘一の母親、薫(宮崎美子)を探す旅なのに、新婚旅行のフリをしている、という意味でも偽装の旅行なのである。



 でもその偽装がほとんど偽装じゃないというところがミソで、咲が「陣屋」という老舗旅館(ロケ地は鶴巻温泉 元湯陣屋)のインスタに仲居姿で働く薫の姿を発見して、会いに行こうと計画するふたりは、ほとんど新婚夫婦である(新婚夫婦なんだけど)。



 しかも、この陣屋という温泉旅館は、紘一の上官である重森隊長(菅原卓磨)の行き付けだったのである。なので宿泊先が陣屋と聞いた隊長は、二人に新婚旅行を楽しんでもらうために、色々と手を打っておいたのである。




 咲と紘一を案内する人懐っこい仲居を演じているのは松川星(あかり)。『高須クリニック』のCM(シンデレラ編)の子といえば分かるかな。

 


仲 居「こちらでございます」



仲 居「重森様によくご利用いただいておりまして『新婚旅行だからくれぐれもよろしく』と」
紘 一「えっ!? 隊長が……」


╳    ╳    ╳




仲 居「重森様からのお祝いです」



紘 一「ああ…」




仲 居「寝室は こちらで~す」



 咲 「……とってもステキなお部屋!」



 咲 「新婚旅行のいい思い出になりそう !」



仲 居「そして 露天風呂でございます」



仲 居「いいお湯加減になっております」



重森隊長、センスはともかく、とてもいい上司ですね。気持ちは嬉しいので、紘一も咲もやけっぱちである。



仲 居「あっ旦那さん、顔、硬いです……いきますよ、は〜い」



 咲 「何やってんだろ」
紘 一「まったくだ」



╳    ╳    ╳



紘 一「鯉だ」



 咲 「あれ?」



 咲 「ねえ、あれお義母さんじゃない!?」



 その晩、二人の晩ご飯の御膳を運んできたのは薫だった。でも、紘一がいくら「母さん、家に戻ってください。父さんが待ってます」話しかけても、応えない。料理の説明をして去ってしまう。







 その晩、紘一は「本当は母さんはずっと不幸せだったのかもしれない」と呟く。自分や父親のためにすべて捧げて、自分を犠牲にしてきた人生を、無かったことにしたくなったのだろうか、と悩むのだ。そんな紘一に咲が「それは違うと思う」と語りかける。実は「新しい場所で頑張らなくちゃ」ということに関して言えば、咲もまた会社で、ファッション雑誌から文芸誌の編集部へと異動を命じられて、こころの踏ん切りをつけなくてはいけないところだったのだ。



 咲 「女の人って、昔は家庭か仕事かどちらかしか選べないようなところがあったじゃない」



 咲 「子供の手が離れたときに『もう一つの道を生きてみたい』と思う気持ち、分かるような気がするな」



 咲 「人間、誰しも矛盾する気持ちってあると思う。こっちの人生でよかったけど、あっちの人生も気になるとか」



 咲 「離婚するための旅行だったのに、思わずウキウキしちゃったりとか」



紘 一「えっ!?」



 咲 「あっ……なに言ってんだろ」



 咲 「いや… お義母さんが活き活きしてるの見たら、自分も新しい場所で頑張れそうだなって、そんな気がしたから」



紘 一「なぜ、そんなふうに励ましてくれるんだ?」



 咲 「えっ……」



紘 一「り、離婚するのに」



 咲 「そうだよね」



 咲 「……雨宿り、してるのかも」
 咲 「うん?」



紘 一「私たちはいま、雨宿りしてるんじゃない? 雨がやんだら別々に歩きだす」



 咲 「今は少しの間だけ同じ場所で雨宿りをしている」



 咲 「私と紘一さんはそういう関係なんじゃないかな」



 翌日、お祝いのハート型風船やら花束をいっぱいもらってチェックアウト。紘一は母親を連れ戻すことを諦め、顔も合わせず黙って去ろうとするが、咲が引き止め、母ときちんと話をするよう促す。



 紘一は「正直、ま 納得はできません。けど、今の母さん、すごく良い顔だ。身体に気をつけて、頑張って」と言って去る。そのとき薫は、咲にだけこっそり打ち明け話をする。



 薫 「咲さんのおかげね。こんなふうにまた紘一と話せたのは」
 咲 「いいえ」



 薫 「やっぱり 紘一の運命の人ね」
 咲 「えっ?」



 薫 「聞いてない? 結婚した理由」
 咲 「聞いてません」



 薫 「あは、きっと 恥ずかしくて、正面きって言えないのね。あの子らしい」



 薫 「航空救難団の仕事って、助けるほうも命がけでしょ?でも、そこまでしても救えない命も、たくさんあるのよ」



 薫 「だからね、咲さんを救えたときは嬉しかった、生きててくれて本当によかった、ってすごく喜んで」




 薫 「紘一の姿を見て、それまで涙を我慢してた咲さんが……」



紘 一「もう大丈夫です」



 薫 「ホッとした顔で笑ってくれた」



 薫 「その笑顔を見て『この人を守るために、この仕事に就いたんだ』って思ったって」



 薫 「初めてよ、仕事の話したのは」



 薫 「普段は『国家機密だから』って、任務の話なんかしたことないのに」



 以上、ほかにもいいシーンがあるんだけど、なにしろ余裕がなくて。調べてみたら、北川さんのメジャー主演デビュー作『Dear Friends ディアフレンズ』の公開が2007年。いまから14年前である。北川景子と宮崎美子との共演を観るのはあれ以来じゃないかな。



 というわけで、引き続き泉里香『高嶺のハナさん』第4話レビューといきたいところだが、すでに毎週定例の更新時間を大幅に超えてしまった。ここで終了とします。すみません。