実写版『美少女戦士セーラームーン』ファンブログ


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【第714回】マスター、ソムリエとなるの巻


 『騎士竜戦隊リュウソウジャー』第1話(2019年3月17日放送)に登場してその回のうちに玉砕したマスターレッド(黄川田将也)、マスターブルー(渋江譲二)。マスターピンク(沢井美優)の三人であるが、あんのじょう第6話(2019年4月21日放送)の回想シーンのなかでマスターレッドが再登場、そして第9話(2019年5月12日放送)ではマスターブルーも姿をみせた。我らがプリンセスの再降臨は6月2日の第12話あたりかな。とにかく6月のリュウソウジャーから目を離すな!

1. 『映画 賭ケグルイ』応援特設コーナー



 セーラームーンとはまったく関係ないが、ゴールデンウイーク後半に入る5月3日(金)東宝系135スクリーンで、浜辺美波と森川葵の『映画 賭ケグルイ』が、全国一斉公開された。浜辺美波主演作ではあるが、SDP(スターダスト・ピクチャーズ)が制作に名を連ねていて、共演の森川葵に対する事務所の期待度がうかがえる。



 懸念された興行成績はどうだったか。連休明けに発表された週末興行ランキングでは初登場第6位、観客動員数12万人、興行収入は1億5千万円を越えた。ちなみにそれより上位の5作品は、コナンとアベンジャーズとハリウッド版ポケモンとキングダムとクレヨンしんちゃん。個人的には大健闘と誉めてあげたいくらいの成績なんだけど、世間的には、あるいは関係者的にはどうなんだろう。



 どういう作品とどう比較していいか分からないんだが、昨年のゴールデン・ウィークには、菅田将輝と土屋太鳳の『となりの怪物くん』(浜辺美波も出演)が4月28日に全国286館で公開され、最初の週末の順位は6位だった(動員数と興行収益は、翌週がまだ連休中だったので発表されなかった)。最終的には5億円の収益をあげた。
 9月7日(金)に土屋太鳳と芳根京子の『累 かさね』が東宝系 292館で公開、週末成績は初登場9位、動員9万人、収益1億2千万円だった。翌週末の9月14日(金)に平手友梨奈と北川景子の『響 -HIBIKI-』が東宝系295スクリーンで公開、初登場6位、動員16万人、興収2億円であった。この2作品も、最終的にはトータル5億円ほどの興行収入となった。現状を考えると、『映画 賭ケグルイ』はだいたいこのくらいまでは、つまりトータル5億円は確実にクリアすると見ていい。



  • (9月追記:2019年9月発表の2019年上半期の興ランキングを見たところ、映画『賭ケグルイ』の興行収益は3.2億円でありました。私の読みが甘過ぎた。申しわけありません。)

 『となりの怪物くん』も『累 かさね』も『響 -HIBIKI-』も、ジャンルは違えど、昨今いささか飽和状態にあるマンガ原作の実写版。私は「それにしてはみんな五億円台で、恥ずかしくない程度に健闘したじゃない」と思ったけど、マスコミには「爆死」と書かれた。
 でもそしたら「大ヒット」ってどんだけか、といえば、興収10億円である。「一般社団法人日本映画製作者連盟」という団体があって、毎年ここから前年度の興収10億円以上の番組が順位付きで発表される。業界的にはこのなかに入っていれば「昨年の大ヒット作」と言ってもウソにならないらしい。ちなみに昨年の日本映画ヒット作のトップは『劇場版コード・ブルー』(93憶円)。そのほかアニメは省いて、実写映画を一瞥すると、第4位の『万引き家族』(45.5憶円)、第5位の『銀玉2』(37憶円)、第7位の『カメラを止めるな!』(31.2憶円)、第13位の『スマホを落としただけなのに』(19.6憶円)、第16位の『ちはやふる ―結び―』(17.3億円)、第20位の『コーヒーが冷めないうちに』(15億円)、第26位の『センセイ君主』(12.3億円)といったあたりが目につく。



 と、ここで初めて気づいたのだが『センセイ君主』って12億円も稼いだのだ。昨年の夏休みに入った7月最終週に東宝系230館で公開されたときは、ガラガラだった。確か大家さんもそんなことを書かれていた。で最初の週明けはランキング第9位、動員9万人、収益1億2千万円だった。つまり『累 かさね』と同じトータル5億円ペースで、メディアに「爆死」と書かれたクチだ。しかし知らないうちにじわじわ巻き返して10億円の壁をクリアしていたのだね。その底力の源泉が竹内涼真だったのか浜辺美波だったのか、それとも双方の相乗効果だったのかは、わからないが、これで浜辺美波も戦力扱いされるようになったのかな。



 『賭ケグルイ』の配給はギャガ。近年は是枝裕和監督作品をすべて配給しており、『そして父になる』(2013年、32億円)、『海街 diary』(2015年、17億円)、『海よりもまだ深く』(2016年、7億円)、『三度目の殺人』(2017年、14.6億円)、『万引き家族』(2018年、45.5憶円)と、興行と批評の両面で高い実績をあげ、そういう作風ではない是枝監督をヒットメーカーにして、そういう芸風ではないリリー・フランキーを名優にしちゃった功績は大きい。



 冒頭に書いた通り『賭ケグルイ』のスクリーン数は135。これで230スクリーンの『センセイ君主』や290スクリーンの『となりの怪物くん』『累 かさね』『響 -HIBIKI-』と互角の初週末成績を上げたのだから、いまのところなかなか健闘中と言えるだろう。このあと急激に失速するか、しぶとく数字を伸ばして6億、7億を達成するか。鍵をにぎるのは5月17日(金)から始まるという「ネタバレ副音声上映」である。これはスマートホンに専用アプリを入れてイヤホンで聴けば、映画館でメインキャストによる音声解説を聞きながら楽しめる、という新手のリピーター観客獲得方法である。初めて聞いたが、これが一定の効果を発揮すれば、ダークホース的なスマッシュヒットも現実味が出てくる。でもそんな人いるのかな。手に汗にぎりつつ、もう少し動向を見守っていたい。

2. 『白衣の戦士』第4話!



 さて連休中に元号が変わってテレビで特番が組まれて1回休みとなった『白衣の戦士』第4話「元ヤンナースvsギャル患者!父として…師長の涙!!」である(日本テレビ、2019年5月8日放送、脚本:梅田みか/照明:北條誠/撮影:坂本誠/演出:猪股隆一)。視聴率は第1話が10.3%、第2話と第3話が等しく9.3%、そしてこの第4話が8.4%と、まあ少々ジリ貧状態ではあるが、今回いよいよ、現在日テレのドラマ部門を支えるエース(推定)にして『悪夢ちゃん』『家売るオンナ』『帰ってきた家売るオンナ』『家売るオンナの逆襲』を担当した猪股隆一監督が『白衣の戦士』のメガホンをとった。



 で結果的には、ルーティンになっている主人公二人のベタな感情表現にはやはり違和感をおぼえるものの、話の基本的な流れは軽すぎず重すぎず、ラブコメ路線をベースに手堅くまとめて、いままでで一番良かったと思う。水川あさみと中条あやみのユニークな関係性も確立されてきて、もう『ナースのお仕事』とソックリなどと言う人はいないだろう(ロクに観ないでネットにそう書き込む連中はいるだろうが)。



 冒頭は雪乃(小松彩夏)が、婚活に必至な夏美(水川あさみ)のために合コンを企画したところから始まる。相手の男性は三名。雪乃は夏美に、いつも一緒にいる相方の絵里奈(山崎萌香)を加えた三人を予定していたが、絵里奈が急遽、来られそうになくなったという。



夏 美「お・待・た・せ~」



雪 乃「夏美さん可愛い!」
夏 美「だって久々の合コンだもん。気合入るっしょ~」



雪 乃「今日のお相手は白金物産のエリートなんで、期待してください!」



夏 美「白金物産!? でかした 雪乃!」
雪 乃「ふふ」



夏 美「あれ? 絵里奈まだなの?」



雪 乃「あぁ…… 絵里奈、急に来られなくなっちゃって……」
夏 美「えっ そうなの? どうすんの? 相手、三人来るんでしょ? 人数、合わないじゃん」



雪 乃「はい、それで代わりの人を誘ったんですけど……」



夏 美「代わりの人?」
はるか「お待たせしました~!」



夏 美「この声……まさか」



はるか「三原さぁぁぁぁん!」



夏 美「立花さん……」



はるか「今日は誘っていただいてありがとうございまぁす!」



夏 美「私は誘ってないけどね」



夏 美「何でよりにもよって立花なの!?」



雪 乃「すみません」



はるか「あっ 私 合コン 初めてなんです! ナースはモテるっていうから楽しみだなぁ!」
夏 美「えっ、立花さん合コン行ったことないの?」



はるか「はい」
夏 美「ちょっとちょっと、大丈夫なの?」



はるか「はい! しっかりと勉強して来たんで!」



はるか「まず最初は自己紹介ですよね?」



夏 美「そんなことより、くれぐれも相手の人に、こうやってにらみ付けたりしないでよ?」



はるか「しませんよ そんなこと~!」



夏 美「ねぇ、これとこれ取ってくれる?」




夏 美「それから、二人とも分かってると思うけど、私は真剣に婚活してるの」



夏 美「いい男がいたらこっちに回す!」



はるか「そんな~! 私だって出会い、欲しいのに~!」



夏 美「あのさぁ、年功序列ってコトバ知ってる?」



はるか「……はい……」

 
 なんてところに現れた「白金物産のエリート」山田(塩口量平)、清水(日向川純一)、髙橋(和成)の三人。雪乃の正面に座った山田を演じている塩口量平さんの所属事務所のプロフィルを見ると、北川景子の主演映画『ヒートアイランド』(2007年)と小松彩夏の主演映画『横たわる彼女』(2014年)に出演となっているが、どの場面にでていたのか、二人との絡みがあったのか分からない。そのうちヒマがあったら注意して観てみます。



山 田「こんばんは」
三 人「こんばんは!」



店 員「お荷物 お預かりします」



夏 美「結構いいんじゃな~い?」



はるか「はい!」



雪 乃「うん うん!」



夏 美「ほらっ笑顔 笑顔」



清 水「すいません お待たせして」



三 人「いいえ。とんでもありませぇん!」




店 員「失礼いたします」



山 田「じゃあ 自己紹介から。山田です。はじめまして」



三 人「はじめまして~(拍手)」



清 水「清水です。今日は楽しみにして来ました。よろしく」



三 人「よろしくお願いしま~す(拍手)」



髙 橋「高橋です、ステキな方ばかりなので、今ちょっと緊張してます」




三 人「そんなぁ~!」



清 水「じゃあ、そちらも自己紹介、お願いします」
雪 乃「はい、藤井雪乃です。四季総合病院でナースやってます」



山 田「四季総合病院ですか?」



夏 美「爽やか~!」



はるか「三原さん、この人がタイプなのか」




はるか「痛ったぁ!」
清 水「立って自己紹介なんて、気合 入ってるねぇ」



はるか「あっ… アハハ… はい、新人ナース 立花はるか、21歳です!」



山 田「21歳? 」
髙 橋「若いねぇ」
清 水「新人なんだ?」



はるか「はい!」



夏 美「ちょちょちょ……何で わざわざ年なんて言うのよ。私に対する嫌み?」
はるか「そっか、すいません」



夏 美「……三原夏美です。ちょ~っとベテランナースでぇす」
山 田「ははは……いや でも、看護師さんってホント、いいですよね」
髙 橋「うん。優しくて包み込まれるみたいで。」



雪 乃「そうですか~?」



清 水「ホント 皆さん白衣の天使って感じですね」



夏 美「白衣の天使だなんて、そんなぁ〜」



はるか「三原さんブリっ子してる」




はるか「痛ぁい!」



はるか「新人ナース立花はるか、21歳で~す」



清 水「それ さっき聞いたね」
一 同「ハハハ……」
はるか「ですよね、うふふ」
清 水「じゃああの、乾杯しましょうか」



夏 美「はい。じゃあ… 今日の出会いに、カンパ~イ!」
一 同「カンパ~イ!」



雪 乃「つかみはOK」



はるか「いい感じ」



夏 美「おうよ。 今日はもらった~!」


 いくら小松彩夏が出ずっぱりとはいえ、こんなに中身のないレビューを続けていると、やましささえ感じるわけだが、こんなふうに、夏美が自分で自分を崖っぷちに追い込んで焦っている横で、はるかが天真爛漫に振る舞うという、主人公二人の対照的なキャラをコミカルに描き出すプロローグがあってから、物語の本筋に入るのである。ただもうちょっとスッキリなんないかな。今回で言うと、はるかが失言してテーブルの下で夏美に足を踏まれて飛び上がる、という描写がしつこく繰り返されるあたり、今どきやるか?という演出である。そういう「今どき」感を狙ったものかもしれないが。
 それはともかくとして、第4話になってもなお、藤井雪乃の立ち位置がイマイチ分からない。水川あさみ(35歳)の演じる夏美が設定では34歳、中条あやみ(22歳)の演じるはるかが21歳というところから考えると、小松彩夏(32歳)が演じている雪乃は、やはり中の人の実年齢とあまり変わらないことになる。そこそこの年齢だし、今回の合コンの態度を見ても、そろそろ身の振り方を考えているのかな、とも思うが、「35歳までに結婚退職」という、自分で立てた目標に追い込まれている夏美と較べればおっとりしているし、なにしろ小松彩夏なので、さほど焦っている様子がない。
 ただ、番組サイトのキャラクター紹介を見ると、雪乃は「交際中の彼氏がいるが、いつも合コンのセッティングを頼まれてしまう」と紹介されている。ということは、今回は夏美さんに頼まれて合コンを開いたけど、実はちゃんと彼氏がいて、公式ページに書かれているということは、今後のエピソードで登場する予定もあるということだ。
 となれば、とりあえず打ち切りにならないよう、視聴率のV字回復のために何かしなくちゃな。何をすればいいんだろう。



 さて今回の合コンだが、このあと男子三人は経験豊富なナース二人に有寄ってたかって「この辺が痛いんだよね、肋間神経痛かな?」「一週間ぐらいずっと胃が痛くて……胃潰瘍かな?」「最近眠れないんだけど、放っておいて大丈夫だと思う?」と健康相談。



髙 橋「最近、よく息切れがして」



雪 乃「……そうなんですか……」


 お手洗いから帰ってきて、困惑気味の先輩を見たはるかは、元ヤンの血が騒いで、つい侠気を爆発させてしまう。



はるか「ちょっと!」
夏 美「立花さん?」



はるか「さっきから聞いてりゃ何なの? あんたたち!」



はるか「あのね! 三原さんは、今日の合コンに勝負懸けてんの!なのに健康相談ばっかりして!」



はるか「質問するなら恋バナ系にしろっつ~の‼」


 
 まあそれで雰囲気が壊れて、その日のコンパは終わりな感じになってしまったようで、次の場面では、三人はいつもの「なすがまま」で生ビール片手に反省会。



夏 美「もう~! 立花さんのせいで台無しじゃん!」



はるか「え~?  だって三原さんも困ってたじゃないですか!」



夏 美「合コンが一転、健康相談会になるなんて、よくあることなんだから! あそこ乗り越えたら盛り上げる自信あったのにぃ!」



雪 乃「ナースあるあるだよ」



はるか「そうなんですか」



はるか「仕事だけじゃなくて、合コンでもダメ出しされた~」



 そこへ「合コン? 懐かしい響きだわぁ」と先輩ナースの真由(片瀬那奈)と貴子(鈴木紗理奈)が乱入して、宴はなおも続きますが、本日の紹介はこのくらいにしておきます。
 前回の安座間美優出演ドラマもそうだけど、なんかメインのストーリーをまったく紹介していないなあ。


3. いいのかマスターブルー?


 さて続いては、テレビ東京で木曜深夜にやっている『じっくり聞いタロウ ~スター近況(秘)報告~』というバラエティ番組の4月18日放送分。



「とある郊外に、お金の話、業界の裏話、あらぬ噂話など、スターたちのここだけの話をじっくりと聞いてくれる純喫茶があった」



「それが、じっくり聞いタロウ」



 喫茶店という体裁の(でもあまり喫茶店には見えない)セットで、司会者たちが有名人ゲストから、噂の真相やここだけの裏話を聞きだす、というコンセプトの、テレビ東京で木曜深夜にやっている『じっくり聞いタロウ ~スター近況(秘)報告~』というバラエティ番組の4月18日放送分。



 MCは名倉淳(ネプチューン)・河本準一(次長課長)、週代わり女性MCが「ほのか」。



 「ほのか」なんて言われてもよく知らなかったけど、安めぐみや優木まおみや橋本マナミを擁する事務所の、いま売り出し中の若手グラビアモデルらしい。



 それから同じ喫茶店に居合わせた客というテイなんだろうけど、たぶん準レギュラーのゲストスピーカーみたいなかたちで、AV女優の吉高寧々さんと川島章良さん(はんにゃ)もおられました。



 この日のテーマは「九死に一生!死にかけた芸能人SP」で、小沢仁志、HIRO、渋江譲二の三人がゲスト。で、小沢仁志はVシネの撮影で海外ロケに行った際、フィリピンのディスコのトイレで強盗に拳銃を突きつけられた話や、アメリカで自動車を間違えて乗り込もうとして、運転手から強盗とカン違いされて銃を乱射されたエピソードを披露した。



 すっかり痩せた「安田大サーカス』のHIROは、少し前に食べ過ぎなど不摂生が原因で脳出血を起こし、生死の境をさまよった体験を話していた。不健康って安田大サーカスの芸風なのか。
 で、ここまでは確かに「九死に一生!死にかけた芸能人SP」というタイトルに相応しいないようだったんだ。でもそういう観点からすると、渋江譲二がなぜ「AVソムリエ」としてここにいるかよく分からないんだ。ひょっとして渋江譲二はテクノブレイクで死にかけたのか? と思ったがそういうことでもないらしい。



ナレーター「続いてのお客さまは、アダルトビデオを知り尽くす、イケメンAVソムリエ。語ってくれるのはイケメン俳優、渋江譲二さん」



ナレーター「渋江さんは2005年、若手俳優の登竜門、仮面ライダーシリーズに出演。その甘いルックスから女性ファンが多く『相棒』『アンナチュラル』など、大人気ドラマに多数出演しているのですが……」



ナレーター「イケメン仮面ライダー俳優がまさかのAVソムリエに変身。一体なぜそうなってしまったのか?その全貌をじっくり聞いタロウ」



河 本「AVソムリエって……何?(爆笑)ごめんな」



小 沢「俺もそれ聞きたかった」



名 倉「AVソムリエって……ごめんな……バカじゃないの?」



渋 江「(笑)そうですよね。そうですよね」



名 倉「でもさあ、彼に聞けばいいわけでしょ」



河 本「そうです。ソムリエですから」


 ということで「この人のどこが『九死に一生!死にかけた芸能人SP』なの?」という根本的な疑問を誰も口にしないまま、渋江譲二のコーナーは淡々と始まる。ます、名倉からの、AVソムリエなんてやっていていいのか? という至極当然な質問。



名 倉「自分の仕事にこう、支障はきたさないの?」



渋 江「支障は……今のところ特にはないんですけど……」



ほのか「ソムリエって誰が認定してくれるんですか?」



渋 江「これはもうメーカーさんが言ってくれただけで」



河 本「メーカーさんが言ってくれたの?」



渋 江「はい、最初に連載をさせて戴くことになって、FANZAさんのサイトの方で、その時にちょっと通り名としてぱっとつけて頂いたんで」



ほのか「一応、こう資格のところに書ける……」
河 本(笑)
名 倉「資格じゃないねん」(笑)


 要するに「AVソムリエ」とは、DMMというかFANZAからもらった営業用の肩書きで、何か資格のようなものではないという……って、当たり前なんですけどね。もともとAV好きで、SNSでAV作品やAV女優に関する情報を発信していたために、FANZAからAV女優との対談の仕事がオファーされるようになって、今日にいたったという。本人は本業に支障ないというが、たんに『リュウソウジャー』の丸山真哉プロデューサーが寛容なだけという気もする。



河 本「年間どのくらい観られているんですか?」



渋 江「百本近くはたぶん観ていると思います。僕もそこまでお金はないので、レンタルしてよかったら買う、あとはまあ、期待しているところはパッケージとか……」



河 本「彼女とか居てないの?」



渋 江「今はいないですね」



名 倉「いた時もあったわけでしょ」
渋 江「ありました、ありました」
名 倉「その時どう言うの、彼女は?」



渋 江「いやさすがにAVを嫌う人とは、ちょっと付き合えないですね」
名 倉「へえ~」



河 本「ただただAVが好き」



渋 江「AVとAV女優さんが好きなんです僕は」


 力強くきっぱりとAV好きを公言するマスター・エンディミオン。続いて鑑賞にあたってのこだわりを語る。



河 本「何か自分で作品を観る時のこだわりはあるんですか?」



渋 江「デビューの方なんかはインタビューから入ったりするじゃないですか。長い方で20分から30分とかある」



渋 江「そこはみんなやっぱり飛ばしちゃいがちですよね。そこをちゃんと観たい」
河 本「あ、しっかり観る」
渋 江「そう。そこでちょっと人となりを観て、好きになれるかなれないか、とか」



河 本「じゃあスキップせずに……けっこう、じゃあ年間100本ってなったら」
渋 江「時間がないですね、正直」



名 倉「時間がないかお前(笑)」
河 本「ソムリエに追われて(笑)」



渋 江「一本観たらけっこうな時間じゃないですか」


 最近は三時間くらいのものもあるという。そういうものを年間百本ぐらい観ているということは、年間およそ三百時間をAV鑑賞に費やしているわけだ。てことは、一日平均一時間以下だ。むかし髙橋名人が「ゲームは一日一時間まで」とか言っていたけれど、AVも一日一時間までなら、まあ健全なんじゃないかな。続いては最近マスターがハマっているジャンル。



河 本「AVソムリエですから、小沢さんも聞きたいって言っていますから、そのAVソムリエの、おすすめの作品とか言ってもらえれば」



名 倉「テレビを観ている人が『あ、これ買おう』とか」



渋 江「ジャンルで言うと今いちばん好きなのが、黒人男優もの」



渋 江「こう、黒人さんが相手だと、いつもと違う面が見られるんですよ。女優さんの」
河本・名倉「ほう」



渋 江「ちょっとこう、戸惑っているというか、コミュニケーションが取れていないのか」



渋 江「だからけっこう、ベテランの女優さんって、型ができてくるというか、プレイスタイルに」



小 沢「プレイスタイル(苦笑)」
渋 江「それがちょっと崩れる瞬間が合って、それがこう……」
河 本「なるほど、普段と(較べて)上手くいかないから……」




河 本「そうなんですよ、ぜんぜん違う面が見えたりとか」



河 本「よりリアルな女性が見られる」



名 倉「女優さん(普段は)慣れてるのが、ちょっと違う新鮮さがあるってこと?」



渋 江「はい、ぜんぜん新鮮だなと」


 ということだそうです。黒人男優ものだと、ベテランの女優さんもいつもの予定調和がくずれて、新鮮なプレイスタイルが見られるそうですよ。これ人種差別とかなんとかで問題になったりしないのかな。まあいいや、次は今マスターがもっとも入れ込んでいるAV女優。



河 本「この人が今いちばんイチオシですっていうのは……」



渋 江「最近推しているのは坂道みるちゃんって子なんですけど」


ほのか「へえ、可愛い」
渋 江「この子が、ほんとにあの」
ほのか「アイドルにいそうな感じ」

河 本「やっぱりこう、出なさそうな人が出てるっていう感じが……」



渋 江「そのほうが、僕は好きですね」
河 本「寧々ちゃんもそうじゃんね。ぜったい出てなそうだもんね」



ナレーター「AV女優坂道みるさんは昨年8月にデビュー。まだあどけなさの残るEカップ美少女ですが……」



渋 江「この子もうはこれだけ可愛いルックスなんですけど、プレイスタイルがこう、野獣のようで」
一 同「へえええ」



渋 江「ちょっと観ていただきたなっていぅ……」


 お気に入りは坂道みるさんだそうです。で、この場にも吉高寧々さんという立派な人気AV女優さんがいらっしゃるので、話題は当然、そっちのほうに振られます。



名 倉「じゃあ、たとえば寧々ちゃん、かわいいじゃないですか」



渋 江「はい」



名 倉「寧々ちゃんは、どういうアレなの?」



渋 江「デビュー作が僕は、あの、一番好きで」



渋 江「最初の彼は、あれ一徹さんですよね」




寧 々「あ、そうですそうです」
渋 江「エロメンっていう、女性向けのAVやられてた方が、男優さんで、お相手なんですけど、けっこう女性の扱い方がすごい上手いんですよ」



渋 江「あの、優しくて……なんで、こう、恋人としているようなナマ感のあるセックスが観れる」
名 倉「実際どうでした?」



寧 々「いやそうですね、本当に優しい方で」



寧 々「初めてだから、本当にすごい緊張していたんですけど、一徹さんがやってる時も『大丈夫?』とかさりげなく聞いてくださって」



小 沢「でもゴムは着けてんだろ」



寧 々「それは着けてます」



名 倉「(笑)絡んで来んといてください。お店じゃないんですから」



小 沢「おとなしくしてる」



名 倉「テレビなんですよ。『ゴム着けてんだろ』?(笑)」


 なんて、小沢仁志がいきなり下卑たトークで割って入ってブレイク、といったあたりで番組終了。いったいどうして、この「九死に一生!死にかけた芸能人SP」の最後のコーナーが、AVソムリエ渋江譲二の(わりとぬるめな)ウンチクで終わったのか、どうもよく分からないんだけど、まあマスターブルーがこういうかたちでテレビ出演することも、今後そうはなかろうと思うので(いやひょっとしたら今後こっちにシフトしてくるのかな)紹介してみた。では今回はこのくらいで。来週も『賭ケグルイ』興行情報続けます。