実写版『美少女戦士セーラームーン』ファンブログ


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【第710回】水川あさみスペシャル!の巻(泉里香『スキャンダル専門弁護士QUEEN』第6話・第7話/小松彩夏『白衣の戦士!』第1話)


 『賭ケグルイ Season2』は第2話も快調。前シーズンはだいたいひとつの賭けごとが2話で完結するので、浜辺美波は全10話で5人と対戦したけれど(森川葵、松田るか、岡本夏美、矢本悠馬、柳美稀)今回は、最初の対戦相手である乃木坂46の松村沙友里と、2話を終えた段階でまだ決着がついていない(だいたいついたけど)。福原遥の率いる学園内カルト集団みたいなのが登場して、これが劇場版への引きとなるようだ。劇場版に少しでもお客が来るよう、当ブログでもしばらく応援します。ヒット祈願!

1.『スキャンダル専門弁護士QUEEN』第6話


 さて今週も、もう少し『スキャンダル専門弁護士QUEEN』の泉里香をフォローしてみよう。第6話「有名作家のパワハラ&財産争い!? 作品に潜む嘘と愛?」(フジテレビ、2019年2月14日放送、脚本:三浦駿斗/照明:渡辺良平/撮影:佐藤勝成/撮影監督:福留章介/演出:横尾初喜)。



 今回の依頼主は有名な小説家の浮田千代子(真野響子)。辞めていった秘書たち三人の告発で、週刊誌に「元秘書たち 怒りの告発!ベストセラー作家 浮田千代子は老害パワハラ疑惑」という記事が出て騒ぎになっているから、どうにかして騒ぎを鎮めてくれ、という内容である。



 例によって副所長の鈴木(バカリズム)、氷見紅(竹内結子)とパートナーの与田(水川あさみ)、パシリの藤枝(中川大志)たちが浮田邸を訪ねると、そこには作家志望の若いイケメンがいて、千代子の仕事の管理から身の回りの世話まで引き受けていた。家の掃除もすれば食事も用意する。



 振る舞ってくれる手料理もうまい。これが現在の秘書、若月礼二(杉野遥亮)だ。彼に言わせれば、千代子は尊敬できる作家で、週刊誌に書かれるようなひどい人ではない。むしろこれまでの秘書が無能だったという。



 氷見はこのイケメン秘書をマスコミに売り出す。あれだね、瀬戸内寂聴と孫娘ほど齢の離れた秘書が話題になったけど、あんな感じでテレビに取り上げてもらう。番組は視聴者に好意的に受け入れられ、千代子のイメージも回復する。



 でも、どうもこのイケメン、ただものではない。与田は礼二のプライベートを探ろうと、彼が夜、行きつけているらしいクラブをこっそり監視する。するとそこに東堂が登場。



 

東 堂「あれ若月礼二ですよね。やっぱイケメンですね」



与 田「ってか何でいんの?」
東 堂「取材に決まってるじゃないですか。浮田千代子が認めた才能あふれる若き秘書、若月礼二の裏の顔。どう考えても記事になりますからね」



与 田「ダメダメ、彼うちのクライアントだから」



東 堂「邪魔しないでくださいよ」
与 田「ダメダメダメ」



東 堂「あっ」



╳    ╳    ╳



秋 代「後から文句、言わせないでよ。権利関係でゴネられるの、いちばん腹立つから」



若 月「大丈夫です。契約のことは任せるとおっしゃってたんで」
秋 代「ふ~ん。 うまいこと信頼されたもんだねぇ。で、原稿は?」



若 月「パワハラの対応で……」



秋 代「時間、無駄にしないで」



東 堂「あの人……」
与 田「知ってんの?」



東 堂「春海出版の人です。三流の出版社。確か文芸部の編集長ですよ」
与 田「編集長!?」



秋 代「高卒の元ホストがよく言うよ。もう婆さんなんだから、死ぬまでに一作でも多く書かせてね」
若 月「分かってます」



秋 代「払った分の成果は出してよ」



与 田「来た。 来る……」



与 田「さす……さすって、さすって気持ち悪い、気持ち悪い~」
東 堂「大丈夫?」



与 田「う~吐きそう」
東 堂「大丈夫?」



与 田「彼を使って、浮田先生に不当な契約をさせようとしてるってこと?」



東 堂「あんな三流出版社が、浮田先生ほどの作家の作品を出すこと自体、難しいんですよ」



 弱小出版社が大作家の原稿を取り付けようと、元ホストを差し向けて老作家を籠絡した、というのが真相だった。
 でもこのあと、浮田千代子はあっさり亡くなってしまう。実は肺を病んでいて、もう先が長くないことを本人も自覚していたのだった。亡くなった途端、追い出された秘書たちが乗り込んできて資産管理をすると言い出す。



 などなど、話は二転三転するのだけれども、私が面白いなと思ったのは、真野響子の演じた小説家の浮田千代子が、自分の病気も、このイケメン秘書がフェイクだったことも、その狙いも全部見抜いたうえで、若月礼二のなかに眠る才能を目覚めさせるために芝居を打ったんだ、というオチだった。


 

千代子「礼二には、小説を書くことをやめさせては駄目」



千代子「あの子は、人の顔色をうかがって嘘を吐くのがうま過ぎる」



千代子「その殻を破って、自分をさらけ出せば、本物の作家になれるはず」



氷 見「若月さんを鋼(はがね)にするんですね」



千代子「鉄は叩かれて初めて強い鋼になる」


 個人的には煙草に白髪(銀髪か)の真野響子がけっこうハマっていた。ま、そういうことで次のエピソードだ。

2. 『スキャンダル専門弁護士QUEEN』第7話


 第7話「電子マネー詐欺行為&マタハラ!?女性社員の名誉守れ」(フジテレビ、2019年2月21日放送、脚本:三浦駿斗/照明:渡辺良平/撮影:佐藤勝成/撮影監督:福留章介/演出:菰田慎之介)。



 スマホアプリで支払いできるモバイル決済サービス事業「Paygood」(ペイグッド)が始まるが、セキュリティに重大な脆弱性があって(クレジットカードを登録する際、コードを何回打ち間違えてもロックしないので無限に打ち直しが可能)カードを不正使用された人が続出する。これ実際にPayPayでもあったよね。



 Paygoodの社長(柳下大)は謝罪の記者会見を開くが収拾がつかず、ネット上では開発チームのリーダー、芦原江梨子(西山繭子)が元凶と見なされ、誹謗中傷が続々と書き込まれた。しかし江梨子の相談を受けた紅(竹内結子)与田(水川あさみ)ら危機管理弁護士チームが調査したところ、実は社長はシステムの欠陥を知りながら、スケジュール優先でサービス開始の指示を出していたこと、そして最初から、当時産休と育休を取ってプロジェクトにいなかった責任者の江梨子をスケープゴートにして、自分は追求を逃れるつもりだったことが明らかになった。危機管理弁護士チームは、この真相を『週間文新』の東堂(泉里香)にリークして記事にしてもらい、江梨子の名誉回復をはかろうとする。
 



 紅 「与田ちゃん。東堂さん 呼んでよ」
与 田「は~い」



与 田「あっ、もしもし、今から事務所に来てもらえますか?」



東 堂「氷見さんと与田さん、昨日 Paygoodの記者会見場にいましたよね?」



与 田「それが何か?」



東 堂「何かかんでるんですよね? 情報あるなら教えてください」



与 田「じゃお待ちしてまぁす」


 電話を受けてやってきた東堂のジャケットの下はタートルネックのニット。話はどうでもいいからジャケットを脱いでくれと期待していたおじさんもいたことだろう。



 私じゃないよ。私は、これはそういうドラマじゃない、女性キャラクターはみなファッション重視だ、と思いながら観ていたからね(笑)。



東 堂「また何かたくらんでるんですか?」



与 田「最近スクープ出してらっしゃらなかったので、そろそろ いいネタ欲してると思って」
東 堂「私が?」



 紅 「わざわざ、ご足労いただいてありがとうございます」



東 堂「何かたくらんでますよね?」
 紅 「えっ?」
与 田「あっ!あ~、ハハハ」



 紅 「あら やだ もう そんな」



与 田「くっついちゃってる」



 紅 「情報提供したいだけです」



東 堂「会社側のセキュリティー対策が万全じゃなかった。……でも 会見では 責任者の人的エラーって言ってましたよね? 個人の過失なんじゃないですか?」



与 田「担当していたシステムエンジニアの方は、サービス開始時には育休に入ってました。当時の責任は会社側にあるんです」



東 堂「えっ? 例の炎上してるシステムエンジニアが、クライアントなんですか?」
与 田「Paygoodは、すべてシステムエンジニアさん側にミスを押し付けようとしてる」



 紅 「不正利用の原因は会社側の組織的な不備にあった」



 紅 「にもかかわらず工藤社長は 印象操作をして責任逃れ。記事になりますよね?」



東 堂「どうせなら おまけも欲しいです」



 紅 「おまけ?」



東 堂「吾妻議員のこととか」



 紅 「な~んのことでしょう」



東 堂「春の参院選 衆議院とのダブル選になるって噂ですけど、吾妻涼介はどう動くんですか?」



 紅 「何で私に聞くの?」



東 堂「元政策秘書で元恋人ですよね? 何か知ってるんじゃないかなぁ、って」



 紅 「どっちも『元』なのに?」



東 堂「ホントに元なんですか?」



 紅 「あら。 ウフフフ……」


 吾妻涼介(山本耕史)は政権党の若手トップの議員で、氷見紅はかつて彼の政策秘書で、二人は恋人同士か、などと噂されてもいたらしい。まあ竹内結子みたいなキレイな秘書がそばにいたら「恋人か?」と話題になってもおかしくない。紅は当時から情報操作の達人で、選挙戦ではかなり活躍したらしい。そんな二人のツーショット写真を送りつけてきたフリージャーナリストが茂呂(佐野岳)である。彼はある人物の死を追っている。
 話を戻して、そこへ依頼主から電話がかかってくる。



与 田「あっ ちょ… ちょっといいですか」
 紅 「うん」



与 田「もしもし 江梨子さん、どうしました?」
江梨子(私の話 記事にしないで)



与 田「えっ? どういうことですか?」
江梨子(とにかく お願い)


 もし江梨子が『週刊文新』で社長を告発するなら、リストラで失業中の夫や子供たちの情報もさらしてやる、という社長の脅しがあったというのだ。自分が標的になってネットの怖さが身にしみている江梨子にとっては、それだけは避けたい。涙を呑んで告発は取り下げる、という内容だった。



与 田「氷見さん……」
 紅 「分かった」



 紅 「東堂さん、今日はもう結構です」
与 田「お引き取りください、記事のことは 大丈夫なんで」



東 堂「ちょ… ちょっと。 えっ!?」


 というわけで、振り回されるだけ振り回されて泉里香は退場。『スキャンダル専門弁護士QUEEN』はあと1話、最終回のレビューを次回やろうかな。


3.『白衣の戦士!』第1話


 さあそして『家売るオンナの逆襲』をやっていた日テレ水曜テレビの後番組、『白衣の戦士!』が始まった。第1話をちょっと観てみようか(日本テレビ、2019年4月10日放送、脚本:梅田みか/照明:北條誠/撮影:坂本誠/演出:菅原伸太郎)。



 子供のころから白衣の天使に憧れて、念願の病院勤務についたヒロイン立花はるか(中条あやみ)は、元ヤンキーで曲がったことが大嫌いな男前の新人看護師。厳しけれど面倒見の良い指導係の先輩ナース、三原夏美(水川あさみ)のもとで成長して行く。夏美も夏美で、型破りで失敗の多いはるみに手を焼くが、でも患者を第一に思う真っすぐな生き方に共感して、彼女のおかげで看護師という職業のやり甲斐を再発見していく。



 なんて、やっぱり『ナースのお仕事』を連想するよね。加えて、中条あやみスタイルが良くて、ナース服がコスプレに見えてしまうあたりが観月ありさと同じ。



 小松彩夏が看護師を演じるのは映画『感染列島』以来であろうか。あれはなかなか良い役だった。どうせだったらこまっちゃんもスカートでいて欲しかったが、今回は普通のパンツルックである。あと『ナースのお仕事』第1期には光GENJIの諸星和巳が出演していたが、この『白衣の戦士』には同僚の新人看護師役で斎藤光(小瀧望 fromジャニーズWEST)が出ていて、ドラマの主題歌もジャニーズWESTである。



斎 藤「持って来ました。どこ置けばいいですか?」



貴 子「それ、そこ置いといて」
斎 藤「はい」



貴 子「やっぱ良いわぁ。男性看護師が一人いるだけで、力仕事ぜんぶ任せられて」



雪 乃「斎藤君、体育会系だもんね~!」



斎 藤「はい、中学からずっとバスケ部でした」



絵里奈「わぁ、 頼りになりそう」



貴 子「力仕事だけじゃないのよ。仕事覚えも早いし、包交車整備もあっちゅう間!」



村 上「そうなの? 男性、女性にかかわらず仕事のできるナースは大歓迎よ」



斎 藤「主任、ありがとうございます」



 仕事が終わると夏美は雪乃(小松彩夏)と絵里菜(山崎萌香)を連れて飲みに出る。一方はるかも、七海(富田望生)や麗奈(鈴木ユリア)やヤンキー時代の後輩たち(犬嶋英沙、谷口愛祐美、堀口紗奈)が就職祝いを開いてくれている。でも実は、どちらも同じ店に入っていた。



 はるかが口うるさい先輩のことをお局呼ばわりして「多分いろいろたまってんじゃないかな。ありゃ絶対、男いないね」なんて毒づけば、夏美がくしゃみをする。



夏 美「はっくしょん!」



雪 乃「やだ 風邪? いま夏美さんに休まれたら困っちゃいますよ。ただでさえシフトきついのに」



夏 美「だいじょぶだいじょぶ。はいお疲れ~!」
二 人「お疲れさまで~す」




夏 美「ぷはあぁぁぁ」



絵里奈「でも新人がふたり入って来たから、ちょっとは楽になりますよね?」
夏 美「楽になるどころかストレス激増って感じだからね」
雪 乃「そうなんですか?」



夏 美「今日だって、洗面器をひっくり返すわ、ベッドメイキングはぐちゃぐちゃだわ、包交車で私をひきそうになるわ!」


二 人「うわぁ」



夏 美「……その上 元ヤンだしねぇ」



はるか「はっくしょん!」



はるか「誰か私の噂してる!」



七 海「そういえば、はるか先輩、彼氏できたんすか?」
はるか「できるわけないじゃん。看護学校なんて女ばっかで、出会いなんてなかったしさぁ」



七 海「病院にいい男いないっすか?」



はるか「いない いない、おじさんばっかだもん!」



「 ん?」



本 城「今、呼びました?」
柳 楽「いえ」



はるか「あっ もう一人、同期で男のナースがいるんだけど、なんか優等生ぶっちゃってさ!」



はるか「同じ日に入って来たんだからちょっとぐらいは遠慮しろっつうの!」



斎 藤「うわっ!」



斎 藤「痛ぇえぇ~」



はるか「あいつだけは、ない!」



一 同(黙って頷く)



はるか「あ~あ、あの職場じゃ彼氏なんてできそうにないな」



夏 美「あ~あ、結婚する相手さえ見つかれば、さっさと仕事辞めるのになぁ」



雪 乃「それで貯金はたいて、結婚相談所に入会したんですもんね?」



夏 美「そうよ。もう背に腹は代えられない。婚活業界では34歳って崖っぷちなんだから」



雪 乃「そうなの?」



夏 美「そうそう。こないだ紹介された人がね」



夏 美「超ぉぉぉぉタイプでさ」



里 中「よろしくお願いします」



夏 美「……お願いします……」



夏 美「イケメンで優しくて商社マンで」



絵里奈「え~! いいじゃないですか~!」



夏 美「でもさ、お見合いから2週間たっても連絡なし」



雪 乃「うわ、それは絶望的だわ」



夏 美「あぁ~ やっぱり?」



(着信音)



夏 美「はい」



大 塚「エンムスビーの大塚です」



夏 美「あぁ、はい、何か?」



大 塚「三原さん あなたがすっごく気に入ってた里中さん、デートOKのお返事が来たのよ!」



夏 美「えぇ~! ホントですかぁ!?」



大 塚「それで急なんだけど、明日の夜、お時間ある? 先方がぜひお会いしたいって」



夏 美「明日?明日は……日勤だから大丈夫、よし!」


夏 美「はい 行かせていただきます!」
大 塚「は~い!」



夏 美「よし。さぁ帰るよ」
二 人「え?」



夏 美「明日に備えて早く帰って、半身浴してパックしなきゃ」



夏 美「あ~ 忙しい忙しい」



七 海「でもナースって、めちゃめちゃモテるんじゃないっすか?」
はるか「マジで?」



麗 奈「そうっすよ、ほら」



はるか「あっ モテる職業1位 看護師?」



はるか「うお~、じゃあこれからか~!」



夏 美「この勝負、絶対ものにしてやる~!」



夏 美「よっしゃ~!」
はるか「よっしゃ~!」



夏 美「立花さん!?」



はるか「三原さん!?」



夏 美「何やってんのこんなとこで」
はるか「あ……何やってるって」



はるか「後輩たちが就職祝いしてくれてたんですよ」



一 同「ち~っす」



夏 美「そうなんだ」



七 海「あれが はるか先輩をいじめたお局?」



麗 奈「そうみたいっすね」



夏 美「ちょっとあんた後輩に何吹き込んでんのよ!」
はるか「……ヤッベ……」



はるか「えへへ……」


 以上。小松彩夏の雪乃は、婚活にはげむ夏美を見習って、自分も早く相手を見つけて寿退職したいと思っているようなフシがあり、ひょっとするとそのあたりのエピソードが絡んで出番が増える回も一話くらいあるかも知れない。あって欲しい。てことで、今回は水川あさみさんを堪能していただきました。