実写版『美少女戦士セーラームーン』ファンブログ


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【第701回】雑談しながら2月に突入、の巻


 およそ1年ほど前、2017年の大晦日、『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!』が浜田雅功に『ビバリーヒルズ・コップ』のエディ・マーフィーの扮装をさせたとき、リアリズムを重視して本物そっくりに肌の色を再現したことが人種差別だとして国際的な非難を浴びた。



 そしてつい先日の2019年1月、日清がアニメCMに大坂なおみ選手を登場させたとき、リアリズムを控えて本物より肌の色を白っぽくしたら人種差別だとして国際的な非難を浴びた。どうも基本ルールがわからない。



 ご存知のとおり武内直子先生の漫画『美少女戦士セーラームーン』のセーラープルートは褐色の肌をしている。カラーページではそれほどでもないが、白黒の画面ではかなり濃い色で表現される。



 でミュージカル版でどうなっているかというと、ここはやっぱり石井美絵子さん(泣き虫)にご登場いただこう。



 懐かしいな、ドヤ顔の缶バッジ(笑)。千秋楽ですぐ泣くけど、そこが可愛い。昨年の乃木坂ミュージカルは、私は台風のおかげで見損なってしまって、美絵子さんのタキシード仮面は未見である。ブルーレイとDVDは3月20日発売。あっまだ予約していない。



 もちろん美絵子さんだけでなく、斉藤レイ姐さんも穂坂優子さまも、ともかくミュージカルのプルートはご存知のとおり黒塗りしていない。浜田雅功のケースに照らして、生身の人間が演じる場合はこれが正解。ではアニメ版はどうか。



 ちょっとドキッとしませんか? 私が大坂なおみの日清CM案件を知ったとき、反射的にセーラープルートを連想して焦ってしまったのも、お分かりいただけますよね。いただけませんか? 一瞬、これがきっかけでアニメ版がバッシングを受け、『R』の後半以降が海外で放送禁止になってしまったらどうしよう、とか思ってしまったが、でも大丈夫。



 他の外部戦士と並べてみると、相対的に褐色の肌であることが分かる。めでたしめでたし。



 さて今回もくだらない雑談が幾つか並んでいます。『指定弁護士』レビューがなかなか再開せず、さりとて『家売るオンナの逆襲』のレビューをやる余力もなく、『スキャンダル弁護士 QUEEN』に至っては録画しっぱなしでまだ一話も視聴していない。iTunesムービーで予約していた『センセイ君主』も配信されたけど観ていない(最初の方をちょっと観たが、すごく馬鹿馬鹿しくてドキドキした)。レビュー再開を待ってくださっている、ごく一部の物好きな方々、すみません。ブログ引っ越し作業は一段落したけど、まだカテゴリ分類がだいぶ残っているし、実生活のほうで仕事は溜まりに溜まっているし、来週は海外出張だし、困ったね。

1. 陽菜…その後


 セーラープルートは、原作ではキング・エンディミオン(未来の地場衛)に許されない恋心をひそかを抱き続けている。それでいてエンディミオンとネオ・クイーン・セレニティ(未来のうさぎ)の子供であるちびうさのお目付役であり、お姉さん役である。辛いよね。でもスモール・レディ(ちびうさ)にとても優しいのだ。



 この孤独な戦士の秘められた愛は、ミュージカル(特にネルケ版)には描かれたが、不倫を連想させるのでアニメ版ではその設定は使われなかった。でも実写版は、脚本があの小林靖子だからこういうドロドロの不倫愛もOKだ。もっとも、そもそも実写版には外部戦士が出てこないんだけど、その代わり(というわけでもなかろうが)原作には存在しなかった地場衛の婚約者が登場して、うさぎと三角関係におちいる。それが松下萌子の演じた日下陽菜である。



 先日、夜遅くに帰宅してついているテレビをぼーっと観ていたら、その松下萌子が映っていた。テレビ朝日の『白の美術館』という番組だ。



 日本や世界で活躍する“表現者"たち。彼らは何を考え、どんな未来を見ているのか。毎回、一人の表現者が真っ白な空間に制限時間内で「何か」を表現。果たして、何をどのように表現していくのか? 創作の様子、創作への思い、表現者の日常にも密着し、“表現者の今の姿"を立体的に描き出す。


 だそうです。松下萌子がチョークで画を描くチョークアーティストに転身したことは万丈さんから教えてもらっていたし、安座間美優の出演していたWOWOWドラマ『W/F ダブル・ファンタジー』第1話(2018年6月16日放送)に、彼女の作品が使用されたというので、作品の画像をこのブログで紹介したこともある。



  その松下萌子が、いま注目のアーティストを取り上げる短い紹介番組に「本日の表現者:チョークアーティスト・Moeco」として登場したわけですね。


 歌手として10代で芸能界デビューしたMoecoが、チョークアートに出合ったのは、たまたま見たTV番組だった。「すぐにチョークアートの教室を見つけて、勉強をしにいきました。体温でチョークを伸ばしていくのも他の絵にはないすごく面白いポイントだなと思いました。最初のうちは描きたくて描きたくてしょうがなかったです、本当に楽しかったですね」自分だけの表現を模索し、行き着いたのが「女性の美」。



 「四十代ぐらいの女性の背中がイメージなんですけど、中から出てくる美しさだったりとか、歳を取ったからこその美しさもあると思うし、そういう部分をお花とミックスさせて、枯れていくことが美しいというか、そこにとてもセクシーさだったり美学を私は感じるので、それに逆らわず美しく生きていけたらな、と思います」


 この番組、地上波で2回に分けて放送したものを、改めて2月4日(月曜日)の 23:00~23:30にBS朝日でまとめて放送するらしい。「四十代ぐらいの女性の背中」をイメージした作品「枯れていく美しさ」をご覧になりたい方、相変わらずキレイな陽菜の、現在の姿をご覧になりたい方は要チェック。


2. 少女地獄



 次の話題。これも原作やアニメやミュージカルにいなかった実写版のオリジナルキャラ、ルナ人間体(セーラールナ)を演じた小池里奈の話題。先日、通勤電車の吊り広告で思わず目を見張った。『週刊プレイボーイ』No.6(2019年1月28日)である。小池里奈が表紙!すごいな。と思い、コンビニに立ち寄ってちらっと実物を見てから職場に向かった。



 と思ったら「表紙」と思ったのはわたしの勘違いで、表紙の人は井口綾子さんというプレイボーイ界隈ではいま人気の女子大生グラビアモデルらしい。雰囲気がちょっと似ていたけど、ちゃんと見ると顔立ちが小池里奈よりも大人びている。すみません最近老眼で、やっぱりハズキルーペを買おうかな。でもまあ、言い訳めいてしまうけど、チラシを見て表紙とカン違いしてしまうくらい、小池里奈は大々的な扱いであった。



 「2年ぶりのグラビア復帰……お帰り!」である。一昨年夏のドラマ出演(『オバチャン保険調査員 赤宮楓のマル秘事件簿』TBS、2017年8月21放送)を最後に、特に休養宣言のたぐいもなくフェードアウトした小池里奈が、復帰してこんなにも各方面から「お帰り」と出迎えられるとは予想もしなかった。本音をいえば、戻ってくる場所があるのか、危惧もしていたのである。



 ところがどっこい。復帰まもなく始めたyoutubeチャンネル「となりのこいけ」(2018年11月3日開設)はTBSがスポンサーだったし、これを皮切りに、『科捜研の女』(2018年11月28日)と『東京らふストーリー』と(2018年11月30日)、テレビ朝日の番組に立て続けに出演して、年末はネットニュースの日テレNEWS24に「小池里奈 “充電”終え、仕事に意欲!」という取材記事が出て、インタビューに答えて海外遊学中の話などを語り(2018年12月28日)、また「栃木県冬の観光パンフレット」のメインモデルを務めて、まだ現役の栃木県観光大使であることをアピールした。


真岡鉄道益子駅下車 道の駅ましこ


 さらに年が明ければ『月刊少年チャンピオン』2019年2月号「美少女通信」インタビュー掲載(2019年1月4日発売)、テレビ東京『二軒目どうする?~ツマミのハナシ~』出演(2018年1月19日)、そして今回『週刊プレイボーイ』2019年第6号でグラビア復帰(2019年1月28日)、併せて過去のグラビアを集大成したデジタル写真集「小池里奈×週プレ」【2008~2016グラビア全記録】のリリースと、ローカルな仕事、ネットのみの仕事、過去作品のお色直しなどもおりまぜてはいるが、ここまで連打されるとやっぱり凄い。ファンの需要、本人のやる気、マネージャーの営業努力、そして現場スタッフの心証などなどが、きっと上手くかみ合っているのだろう。立派である。



 特に、テレビ東京『二軒目どうする?~ツマミのハナシ~』は、『ザ・テレビジョン』の紹介記事が面白かったので、ネットで捜してこっそり観た。小池里奈がU15時代の話をすると、博多大吉がいたいけな少女を食い物にしている大人に本気で怒っている。


 1月19日(土)放送の「二軒目どうする?~ツマミのハナシ~」(テレビ東京系)で、松岡昌宏、博多大吉、小池里奈が、目黒・不動前にある「味一」へ。スカウトを機に10歳でグラビアデビューした小池が、当時の胸中を赤裸々に告白した。



 東京5大チャーハンと呼ばれる大人気の「チャーハン」や「特製手羽」をアテに芋焼酎のソーダ割で乾杯。10歳の頃にスカウトで芸能界入りした小池は、現在25歳に。普段は新宿ゴールデン街などで飲み歩いているそう。



 今はグラビアもやりつつ、女優業に精を出す小池だが「グラビアは、小さい頃は大嫌いだったんですけど~」と本音をポロリ。小学生の頃からグラビアの仕事をしていたと明かすと、松岡と大吉は「えっ?今は絶対ダメなやつでしょ?」と驚愕。




 小池は「ちょうど私が小学生の時に児童ポルノで一斉に取り締まりが入った」と答えた。松岡にグラビアのデビュー作を聞かれた小池は「言いますか? アハハハ。タイトルもすごいですよ! 『おにいちゃんといっしょ』っていう…」と語り、大吉に「良くないよぉ~」とたしなめられる一幕があった。次に一行は「U.TOKYO」へ。





 小池は、中学生の頃の自分を振り返り「(グラビアの仕事を)めちゃくちゃ辞めたいと思っていましたね。現場で泣いていました」と告白。



 すると大吉は「あの頃はルールなんてなかったから、アンダー15(15歳以下)に、結構キツいことをやらせていた大人がいっぱいいたってことだよね? “全員不幸になってろ!”と俺は思う」と辛らつなコメントを。



 さらに松岡が「よくおかしくならなかったよね?」と聞くと、小池は「実は2年間芸能界を離れていて、最近復活したんですよ~」と告白。その間はワーキングホリデーでオーストラリアに行ったり、アルバイトをして普通に暮らしていたという。オーストラリアのレストランでアルバイトをしていた小池は「お会計のことを“ビル”って言うんですけど、ビールを持っていって怒られたりしてました(笑)」と語り、松岡と大吉の笑いを誘った。



よく世の中のオジサンたちからは「孫みたい、娘みたいと言われます!」と明るく語る小池だが、大吉は「そういうやつらに限って危ない! 下心だらけだから」と忠告を。



 ネット上では「小池里奈が良かったし、今日のお店全部美味しそうだった」「小池里奈ちゃん、久々で懐かしいな。相変わらずの可愛さ! もう25歳なのか~」との声が集まった。

(「@niftyニュース」2019年01月20日より)



 こういう、芸能人が飲み屋をハシゴしながらしゃべっているのをそのまま流す番組って、なんかあった。TOKYOMXで2011年から2013年まで放送されていた『ハシゴマン』。アンジャッシュの渡部建が、芸人と女性ゲストを連れて、安くて旨い居酒屋をハシゴする、というコンセプト(?)の番組。私は全く観ていなくて、画像も持っていないが、おぎやはぎの小木と小松彩夏が出た回のレポを『M14の追憶』で読んだ。小木がこまっちゃんに「いつ脱ぐ?」とか「MUTEKIに出ないの?」とかセクハラ発言ばかりして、小松彩夏が本気でイヤがって、渡部建はその場をうまく仕切れないという、読むだけでグダグダな内容だった(前編後編)。
 これが2012年だから今から7年前、小松彩夏は当時26歳、いまの小池里奈とたいして変わらない。なのになんだろうこの扱いの違いは。
 ともかく小池里奈が大活躍なので、ちょうどいまこのブログも、カテゴリー欄を整理しているところでもあるし、新たに小池里奈のカテゴリも作ろうかと考えている。で現在その名称を思案中です。「伸びる小池里奈」とか「小池里奈の発育」とか思いついたが、もう25歳だしな。どうすっかな。



3. 過去なきオンナ


 『家売るオンナの逆襲』が好調な北川景子だが、視聴率は第3話、第4話と微妙に下降気味で、関係者はヤキモキしていることだろう。次回第5話、いよいよ留守堂の正体と万智の過去が明らかになってくるらしいから、ここで回復すればいいね。
 ところで数日前から「北川景子」「シュレッダー事件」という検索ワードが注目されていて、何かと検索していたら、これもやっぱりテレビのバラエティ番組が発信源だそうである。スポニチより。



 タレントのDAIGO(40)が29日放送の日本テレビ『ザ!世界仰天ニュース』(火曜後9:00)に出演。断捨離にまつわる、妻で女優の北川景子(32)の意外な素顔を明かした。
 自身の仰天ニュースとして「奥さんのことなんですけど。“シュレッダー事件”というのがありまして」と切り出し、北川の断捨離エピソードを語り始めたDAIGO。
 北川は、ドラマや映画など作品を録り終わると、その台本をシュレッダーにかけて処分していくのだという。さらに「過去の写真とかもどんどん。2人のものはあるんですけど、昔の写真とか、思い出があるんじゃないかというのも全部シュレッダーしだした」とも。
 心配になって「大丈夫?大事なものじゃないの?」と尋ねたところ、「キメ顔で僕の方見て、『私に過去はいらない』って」と、実施にキメ顔をしながらやりとりを再現。この北川の思い切りのよさに、MCの中居正広(46)も思わず「それ言われたらキスしちゃうな」とほれぼれとした様子だった。

(『スポニチ』2019年1月30日


 これ、基本的にはいかにも北川景子らしい話だ。過去は要らないと言ったって、事務所が消したがっていたセーラームーンの過去をとても大切にしている北川さんのことであるから、単純に過去を捨てるという意味でもない。ではどういうことか。これも7年前の番組になるが、共同テレビが制作してNHKBSが放送した密着ドキュメンタリー番組『輝く女 北川景子』(2012年4月7日放送)で、北川景子は次のように自分の仕事への取り組みを語っている。



 「イメージでは、私はガラスのコップなんです。私、不器用なので、いろんなことに興味をもってやると、残りの容量が少なくなってしまって、今度は役を調整するとき、残りの部分で調整するみたいなふうになっちゃう。なので(日頃から)ピアノを習いに行っている女優さんとか、お習字している女優さんとか、聞きますけど、そんなことはできない。もう「書道の先生の役をやる」って決まったら、みっちり書くとか、もうばーっとやって、コップを空っぽにしちゃったのを、どんどんどんどん入れていって満タンにした状態で、クランクインに合わせていくっていう……。で、その役が終わったら全部ぱっと捨てて、また空っぽにして、みたいな、そういうイメージでいます」


 アルベール・カミユが、俳優の魅力とは、舞台が変わるたび、様々な人生を生きられることである、と書いていたと思うけど、捜してみたけど見つからないので、違うかも知れない。なにせ学生時代に読んだきりなもんで。すみません。ともかく、演じるときは全く別の人格になりきって、演じ終わったら消去してまた別の人格を上書きする、それが俳優という仕事の醍醐味だと、おそらくここで北川さんは語っている。そのことをシュレッダーでダイナミックに表現するのが、北川景子らしいといえばらしい。



 が、注意しなくちゃいけないのは、終わった作品の台本をシュレッダーにかけて「私に過去は要らない」とミエをきる北川景子と、そんな彼女をおろおろ立ち尽くしながらも優しく見守るDAIGOというイメージが、そのままサンチーと屋代課長にダブるところだ。局も日テレだし、DAIGOは明らかにその点まで計算に入れてこのエピソードを紹介しているわけで、つまり『家売るオンナの逆襲』プロモーションのための内助の功なのである。このあたりがこの夫婦の憎めないところだ。
 


 で『家売るオンナの逆襲』のほうは、タイトルとは裏腹に、いまは留守堂の逆襲である。話はだんだん面白くなってきているけど、脚本は大変だ。第3話では、性的マイノリティに家を売るというテーマで、万智は和服好きな性同一性障害の父親とその家族にふさわしい和風家屋を用意した後、レズビアンのカップルにも隠れ家的な趣向の物件を用意するが、こっちは留守堂に先を越される。




 第4話では、団塊世代の両親がゆとり世代の娘夫婦に用立てして家を買ってあげようとしたところへ万智が強引に介入し、両親には自分たちの金で自分たちの老後に向けた物件を買わせた上で、若い娘夫婦には、こちらも自分たちだけのローンで買えるような安くてリーズナブルな物件を用意する。しかし娘夫婦の契約は留守堂に横取りされる。




 つまり万智は負けるには負けるのだが、ただ負けてしまうのでは視聴者の期待を裏切るから、売るべき家を二つ用意して、ひとつは万智が、もうひとつは留守堂が売る、というパターンで2話続いているのだ。ふたつの物件がなんらかのかたちで絡むように台本を組み立てるのだから、いろいろ面倒だ。



 第4話でついに留守堂に出し抜かれた万智は、なぜかビルの屋上でひとり留守堂謙治の名を逆さに読んではっとする。



万 智「留守堂謙治…………じんけうどする」



 何なんだろうね。次回いよいよ留守堂の正体と万智の過去が明らかになる……かな?
 ってことで、今回はこのへんで。