ええい、すまん。北川景子『探偵はBARにいる3』のレビューに行こうと思って、本編をすでに3回繰り返して鑑賞したのだが、今回は渋江君と安座間さんの出演ドラマを拾っているうちにタイムアップとなってしまった。許されい。それにしても熊本の泉里香は可愛いね。熊本に行きたくなっちゃうね。M14さんもおっしゃるとおり、行っても会えるわけではないのだが。
すまんすまん。まずは『ブラック・ペアン』第9話(2018年6月17日、TBS/原作:海堂尊/脚本:紐尾健太郎・神田優/撮影:高島一宗/照明:鈴木博文/演出:渡瀬暁彦)。毎週毎週、深刻な医療ミスが頻発する東城大学病院。そのたびに天才外科医が介入して何とかとりつくろうものの、医師たちのプライドばかりが高くて技術がついていない、入院したくない危険な大学病院ランキングのワーストワンだ(名古屋支部調べ)。
今回はとうとうそこのトップの佐伯教授(内野聖陽)が心臓病に倒れた。けっこう難しい手術が必要で、それができるのは、当の佐伯教授ぐらい。
ブラック・ジャックだったら鏡を見ながら自分で自分の手術をするところだが、さすがにそういうわけにもいかず、はぐれ者の主人公、渡海(二宮和也)に期待がかかる。
関 川「いつ心筋梗塞になるか分からず、命に関わります。早急に手術が必要です」
黒 崎「何てことだ!」
高 階「佐伯教授が僧帽弁を……」
垣 谷「教授が倒れたいま、東城大でそのオペができるのは……」
なんか言いそうになる福井(渋江譲二)。おっ今回はわりと初めのほうからセリフがあるのかな。がんばれ!
黒 崎「渡海は?」
世 良「あの、どこにもいないんです」
惜しい! 振り返る動作だけだった。結局、佐伯本人の希望もあって、気まぐれ渡海先生には手術はまかせられないことになり、ライバルの帝華大学が開発した医療ロボット「カエサル」を使うことになる。またかよ。私はこのドラマを3回しか見ていないが、ほぼ同じパターンの繰り返しである。
田 口「教授はテクノロジーに命を預けたってことか」速 水「佐伯外科の敗北宣言だな」
北 島「こんなロボットに負けたのかよ」
高 階「データがひとつも残ってない!」
福 本「まだいたんですか? 高階先生」
セリフひとつゲット。カエサルからはシミュレーションデータがすべて抜き取られていた。前回このロボットを使った帝華大医学部の西崎教授(市川猿之助)の陰謀である。データがなけりゃ手術の成功率もぐっと下がる。頭を抱えるナンバーツーの黒崎准教授(橋本さとし)。でも執刀医として手術決行に踏み切る。いやいやダメだって。どうせ手術中に行き詰まるって。
黒 崎「佐伯教授のカエサルによる手術だが、執刀は私が行う。助手は関川と垣谷」
二 人「はい!」
黒 崎「ほかは手のあいてる者も随時、手伝ってほしい」
黒 崎「いいか 佐伯教授の命は、すなわち佐伯外科全患者の命なんだ」
黒 崎「力をあわせて我々で佐伯教授の命を守る!」
手術開始。固唾を呑んで見守る東城大のみなさん。福井(渋江譲二)も篠原(丸一太)も見学組だ。そこへ、渡海(二宮和也)が病院にやって来たとの情報が入る。
篠 原「ただでさえ時間がないのに、このままでは間に合わなくなるぞ」
北 島「渡海先生が、渡海先生が来てます」
速 見「代わりにオペをするつもりでしょうか」
篠 原「今から開胸なんてしたら、余計に時間を取られるぞ」
福 本「止めろ!」
篠 原「止めるぞ。渡海先生を中に入れるななという指示だ」
北 島「あれ 渡海先生は?」
世 良「オペ室には来ない」
篠 原「さすがに 諦めたか」
私だったら、今からでも遅くはない、土下座してでもオペを頼むしかない、と思うんだけどなあ。ま、渋江君にセリフがひとつあったから良いか。で案の定、黒崎准教授は途中でどうにもならなくなって、世界の中心で愛を叫ぶ。
黒 崎「神様でも 悪魔でも何でもかまわん!」
黒 崎「どうか、どうか教授を、教授を助けてください!」
主治医がこんなことを叫び出す病院、もう絶対に入院したくないよね。でも神も悪魔も出て来なかったが高階先生(小泉孝太郎)がいた。
この人もよく失敗する問題外科医だが、今回はあざやかにカエサルを操作して状況を立て直す。それもそのはず。実は小泉孝太郎はハンドルに手を添えているだけで、遠隔操作モードで手術ロボットを操っているのは別室の二宮君だった。
次回いよいよ最終回。予告編をちらっと見た限りでは、「体内に放置されたブラック・ペアンの秘密」そのものは、原作どおりのようですね。でも、渋江君の出演シーンが微増傾向にあるので、最終回も一応観てみるか。
もうひとつ、WOWOWで始まった連続ドラマW『W/F ダブル・ファンタジー』第1話「魔王の洗礼」(2018年6月16日、WOWOW/原作:村山由佳/脚本:阿相クミコ・御法川修/撮影:谷川創平/照明:李家峻理/監督:御法川修)。原作の村山由佳さんといえば二度結婚して二度離婚して、その状況なんかもインタビューでセキララに語っておられたが、最初の離婚の後に書かれたのがこの原作小説である。
主人公の奈津(水川あさみ)は35歳の売れっ子脚本家。元テレビディレクターで、今は専業主夫として彼女を支えてくれているダンナ(眞島秀和)と結婚して6年経つが、何だか口うるさい母親みたいになっちゃった夫に嫌悪感を感じ始めている。
そんな折、昔から尊敬していた演出家(村上弘明)から舞台への招待状が届き、奈津は何か衝動的にお礼のメールを出す。
このチラシの意外な素性については、コメント欄とブログ最後の【おまけ】をご覧あれ。ともかく、これをきっかけに村上弘明とメールのやりとりをする仲になって、最終的には呼び出されたホテルに行って朝まで過ごしてしまう。というのが第1話のあらすじ。
う〜ん何というか、水川あさみが良くて(別にベッドの絡みが多いからという理由だけではないよ)けっこう魅入ってしまったけれども、普段だったら私は観ないタイプのドラマだ。
で、水川あさみは村上弘明と浮気をして何かが満たされたという感じではない。むしろこれから男遍歴が始まるのである。
キャストたちと一緒に、新作ドラマの囲み取材を受ける売れっ子脚本家の奈津。その様子をずっと後ろから見守るイケメンがいる。かつて大学の演劇部では彼女の先輩だった新聞記者の岩井良介(田中圭)である。モデルみたいな助手の谷村梨絵(安座間美優)を連れている。安座間美優は昨年の春『人は見た目が100%』というドラマに、ささやかながらレギュラー出演して、そのときのメインキャストが水川あさみだったんだけど、何か関係あるのかな。
良 介「森山、すごいよな」
梨 絵「森山って?」
良 介「ああ、あの、ごめん、彼女」
良 介「旧姓森山。大学時代の後輩なんだ」
梨 絵「へえ〜っ」
良 介「学生演劇の仲間でさ」
梨 絵「そうなんですか」
良 介「行こ」
で、第2話のタイトルは「昔の男」。田中圭と再会して、またドロドロの不倫だな。にしても田中圭はいま老若男女問わないモテ期だなあ。
私が最初に田中圭を観たのは、短編連作映画『恋文日和』(2004年)の第2話『雪に咲く花』(脚本:佐藤善木/監督:須賀大観)であった。小松彩夏と一緒に制服のままお風呂に入ったり、新潟の雪の降るなか小松彩夏を抱きしめたり、キスしたり。
もう15年も前の映画だけど、よかったなあ。『おっさんずラブ』のラストもキスシーンで、けっこう爽やかだったけど、こんどはドロドロの不倫か。どうなるのかな。
なあんて、本日はこのくらいでごかんべん。次回こそ探偵だ(自分に言い聞かせている)。
【意外なおまけ】『ダブル・ファンタジー』で、水川あさみのところに、村上弘明が演出する舞台『ファウスト』の招待状が送られてくるわけだが、同封のチラシがこれ。
万丈さんの通報で、これのアートワークがなんと、日下陽菜こと松下萌子であることが判明した。萌子さん、最近チョークアートでご活躍なんですね。