実写版『美少女戦士セーラームーン』ファンブログ


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【第136回】Special Actの巻(7)


まだ寒いですが、春も近づいてきましたね。以下に戦士の方々に関する動向をまとめてみました。おそらくみなさんご存知のことしか書いてないでしょうが、自分のための備忘録として。
(1)小松彩夏姫のDVD関係。昨年の舞台『アンラッキー・デイズ』のDVD発売について、どこにインフォメーションが出るのか分からなくて困っていた。そしたらコメント欄でStreamKatoさんに教えていただいた。3月に入ったら、ここに情報が出るはずだそうです。
(2)北川景子様のDVD関係。『サウスバウンド』は3月5日、『ヒートアイランド』は3月26日リリース。一方、『モップガール』に関しては正式リリースの情報はいまだに出ていないみたい。あまり待たせると、シンガポールあたりから出ている3枚組の海賊版を買っちゃう人もいるんじゃないかと心配である(こんなのとかこんなのとか)。しかし日本のドラマの海賊版は多いね。だめですよ。画質も悪そうだし。
(3)沢井美優嬢のDVD関係、は不明なので語学関係。以前『日本カメラ』2007年11月号で告知された、株式会社フォーサイド・ドット・コムより 2008年6月に発売予定のイメージDVDについては、発売日がちょっと先と言うこともあり、どうなっているんだかさっぱり分からない。仕方がないので語学の話題にしておきます。NHK出版の語学テキストは毎月18日発売なので、『テレビでフランス語』は、3月18日発売の4月号から買わなきゃね。380円。いま半年分(4月号〜9月号)を講読予約すると、オマケで収納BOXがついてくるそうであるが、沢井さんの写真が印刷されているわけではないと思う。『少林少女』前売り券は発売中。チラシなどで沢井さんの存在を肉眼で確認するのは難しいらしい。
(4)安座間美優姉のモデル関係。雑誌は読んでいないが順調のようだ。
(5)末娘のデザート関係。最近、安座間美優と北川景子と、苺タルトをアイスクリームのトッピングで食べた。
それでは本題です。

1. いよいよレイちゃん登場


衛との行き違いで、うさぎが「結婚やめる」と宣言した夜、ルナは「聞こえますか?クイーン、セレニティ」と月に呼びかける。どこまで本気の訴えだったかはよく分からないが、それに応えてクイーン・セレニティは現われてしまう。でもクイーンは二人のことを真剣に心配しているわけではない。「見守りましょう。こういうことは、なるようになります」と、大人の返事である。クイーンが姿を見せた目的は、むしろ別なことをルナに告げるためだったようだ。

クイーン「それよりもルナ、本当に大変なことがおこるかも知れませんよ。邪悪な力を感じます。何かが目覚めようとしているような」

うさぎも、仲間の戦士たちも、今はもう変身して戦う力をもっていない。私が何とかするしかない、と思ったのか、ルナは翌朝、小池ルナの姿になって、怪しい気配を追ってススキの原をかき分け、工場の跡地のような、がらんとした廃屋にたどり着く。「クイーンが言っていたとおり、確かに何かを感じるわ。メタリアが消えてから何もなかったのに」
そこへ何者かが近づく気配。コマ落としのスティディカム(だと思うが、専門的なことはよく分からんよ)で近寄るカメラ「誰かいる!誰!?」
暗がりの中から、ヒールをコツコツと鳴らして近づいてくる黒いリクルートスーツの人影は、火野レイであった。この「暗がりから姿を現すレイ」は、Act.33、深夜の登場シーンの再現だろうね。ファッション音痴なんで、どなたかに教えていただきたいのですが、この、腰から腿の途中まできゅっとタイトにしまって、そこから膝上あたりまでは逆に広がっていくスカートってのは、何て呼ぶんですか?
逆光を浴びて再開する二人。しかし外からのライトがほんとに強いね。

ルナ「レイちゃん!」
レイ「久しぶりね」
ルナ「どうしてこんなところに?」
レイ「たぶん、ルナと同じ理由よ」
ルナ「感じたの?レイちゃんも?」
レイ「この気配、普通じゃないわね……邪悪で、強い……何か来る!」

パッと黒いスーツを脱ぎ捨てると、束ねていた髪はほどけ、衣装は、火川神社の巫女をやっていた4年前と同じ、白衣と朱袴になっている。膝までしかないスカートだったのに袴!ヒールだったのに一瞬にしてゾウリ!いやいいんです、決まっているから。
レイがキッとにらみつけたドラム缶や廃材が転がっている廃屋の片隅から、赤いような紫のような、どすぐろい霞が立ち上って来る。レイは「下がって」とルナを制し、自分の霊力で立ち向かおうとするが、いきなり炸裂した激しく白い光に直撃されて、その場に倒れる。「レイちゃん!」
いいよね。「あれから4年」のアダルトさを演出するためのルージュも鮮やかに、このお話のレイはむちゃくちゃ格好いい。私は【第133回】で「『Special Act』は北川さんの出番が少ないのでガッカリした」というファンの意見を肯定的に紹介したが、これはまあビギナー向けの意見である。すでにその回のコメント欄でStreamKatoさんが指摘されているように、実は『Special Act』の見所は北川景子なのだ。このクールな登場シーンを観よ。心なしか現在の彼女を予想させる「あれから4年後」のメイクを観よ。小池ルナに「久しぶりね」と言った後の、演技が上手いんだか下手なんだか分からない、ほんのわずかなほほえみを見よ。そしてきっちり巫女さんの姿になった時の凛々しい美しさを見たまえ。命令形ばかり多くてすまん。出演時間が少ないのも、かえって希少価値というか、ありがたみが増すというものである。レギュラーなのに、ほとんど特別出演。じゃなくて友情出演か。
ちなみに皆さん「特別出演」と「友情出演」の違いは知っていますか?これは主として出演料で区別されます。大物俳優が箔づけにちょっとだけ出て、一本分の出演料が支払われる場合が「特別出演」、スタッフやキャストのコネで、旬の人気俳優に安いギャラで、場合によってはタダ同然でちょっとだけ顔を出してもらう場合が「友情出演」である。もっとも、2005年に日本テレビ系で放映されたドラマ『野ブタ。をプロデュース』のエンドロールでは、亀梨和也と事実上ダブル主演で毎週出てくる山下智久が「特別出演」になっていた。こういうふうに事務所の先輩後輩関係が絡んで「特別出演」がつく場合もあるみたいですね。でも「北川景子」の近くに山Pの名前を出すと、ブログ運営的にいろいろ問題もあるので、この件はこれまで。

2. 「梨華」をめぐって


というわけで、いま現在このメンバーで実写版のリメイクをしたら、北川景子は「特別出演」かも知れないが、当時はもちろん、まだそんなことはなかったはずだ。にも関わらず「出番が少ない」「しかし特別な見せ場がある」「みんなと一緒にセーラー戦士に変身しない」と、ひとりだけ別格の大物感を漂わせているのは、いったい何故なんでしょう。日程的には、Final Actのオンエアが2004年9月25日、『Special Act』のビデオリリースが11月26日と、一ヶ月くらいしか空いていなくて、その間に『Special Act』だけではなく、『Act. ZERO』の撮影も行われている。だから現場の感覚としては、本編の延長線上で、これら二本のビデオ作品は作られたんだと思う。それなのに「テレビ本編のころと今の私は違うのよ」と言わんばかりの、この北川景子の待遇の違い。なんなんだ。
分からないけど、ひとつには、テレビシリーズの終了から、『Act. ZERO』制作開始までの間に、何というか、ある種の契約更改があったんでしょうね。本編終了の段階でひとまずセーラームーン出演の契約は終わって、『Act. ZERO』と『Special Act』などは、一種のオプション契約だった。で、スノーラビッツは、本編以降「浜千咲」名義の使用を禁じた。
ちょっと話が浜千咲に飛んでしまうが、「浜千咲」は、スノーラビッツの社長が、いわば「切り札」として長年あたためていた芸名だったという。それを与えたということは、それだけ大きな期待をかけていたのだろう。でも実写版セーラームーンが終了するころには、よく分からないけれども、事務所と彼女の関係はこじれていて、浜千咲という芸名を事実上剥奪されていた。だから『Special Act』と『Act. ZERO』では、暫定的に「梨華」と名のらざるをえなかった。またスノーラビッツは、彼女が別の事務所に移籍して「梨華」名義で芸能活動を再開することも許さなかった。契約では、少なくとも高校卒業まで所属する、ということになっていたので、それまでの期間、彼女を「浜千咲」として自分の事務所に所属させ、ホームページにも、関西エリア限定で活動する芸能人として登録して、でも実質的には仕事を与えなかった。つまり飼い殺しである。そして2007年3月いっぱいで契約が切れると、速攻で公式ページから彼女の情報を削除し、併せて「狩水衣」などのファンサイトにも圧力をかけて、浜千咲の存在を可能な限り抹消しようとしたけれど、まあ世の中そう簡単にはいかない。このプロセスのどのあたりで、彼女が芸能界復帰の意志を失ったのか、それとも今もなお復帰へのシナリオが水面下で進んでいるのか、それは分からない。
と見てきたように書いてみたが、もちろんこれは例によって、すべて私の憶測に過ぎない(おいっ)。いずれにせよ、芸名の変更は、事務所との関係に何か問題が生じたとためとしか考えられないし、そのタイミングが『Special Act』リリース時だったということからすれば、テレビシリーズ終了時点で、戦士たちの出演契約はいったん締結し、『Act. ZERO』と『Special Act』への出演契約は、改めて結ばれたと考えて良さそうだ。その段階で、何がどうなったのかはともかく、浜千咲は「浜千咲」を使えなくなっていた。で、北川景子だ。

3. そして北川問題


北川さんは、実写版セーラームーンが始まった翌年、2004年の2月1日付けで、神戸のノイエからスターダストへ移籍している。当時ノイエは、北川景子オフィシャルファンクラブを開設する予定で会員を募っていたのに、それが急遽中止になったりして、つまりかなり急な引き抜きだったように憶えているが、私の記憶もいいかげんなので、間違っていたらご指摘ください。ともかく実写版本編が終了するまでは、ノイエ所属のときの契約が活きていて、それに準じて仕事をいていた。しかし『Special Act』(と『Act. ZERO』)に関しては、あらためてスターダストと出演契約を交わさなければならなかったのだろう。この『Special Act』における北川さんの「特別扱い」が、何かそういった問題と関係しているだろうことぐらいは分かるのだが、実際、事務所側の思惑がどの辺にあるのかは、よく分からない。基本的に「セーラームーン出演の過去を出来るだけ早く葬って、次のステージへ進みたい」という意向があるような感じはする。それが「『Special Act』、出させていただきますけど、ウチの北川はもう変身はさせません」ということになったのかな。それとも、一部で噂されているように、北川さん自身が「もう変身したくない」と言い出したとか。
そのあたりの問題について、『Special Act』がリリースされた当時の、リアルタイムに書かれたレビューに何か情報はないかなと思って、『リア・ディゾンに昭和の香りを感じる』のmotowotaさん(おとこのおばさん)の過去ログにあった感想を読み、その末尾にリンクされた20ほどのサイトをざくっと巡ってみたが(ここです。面白いのでぜひ見て下さい)、結局どういうことなのか、具体的には分かりませんでした。とにかく『Special Act』における北川景子の扱いに、何か「オトナの事情」が絡んでいるらしいことは、素人目にも明らかなのだが、なんとなく不明な点が多いのだ。
ただ、そういう北川さんサイドの事情があるにはあるだろうが、だからといって『Special Act』の彼女の役回りが、そのために不自然なものになったかというと、そうとも思わない。


すみません。いつにも増して、ものすごく中途半端ですが、今日はここまでです。
実はここまで書いたところで、名古屋市栄の「オアシス21」で行われたイベントに出かけて、弓原七海さんのミニライブを観て(聴いて)きたんです。そしてその話を最初にしておこうと思って、さっきから書き始めたら、いろいろ考えるところがあって、弓原七海ミニライブの感想だけで、2000字を超えてしまった。話のマクラに使える分量じゃなくなっちゃいました。
というわけで、2、3日中に、七海さんのことを中心にもう一回記事を更新することにします。北川問題については、また週末に改めて考えるっていうことで、ひとつよろしく。