実写版『美少女戦士セーラームーン』ファンブログ


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【第4回】メイン監督は誰だ?の巻(田崎竜太)



 いわゆる「大きいお友達」もそれなりの歳になると、たとえば「5人のなかで恋人にするなら誰?」「結婚するなら誰?」「妹にするなら誰?」なんて質問ごっこは、馬鹿馬鹿しくって答える気にもならない。だけどその代わり「自分が5人の父親だとしたら一番心配なのは誰?」なんてことはよく考える(どこが違うんだ?)。
 そうだねえ、とりあえず父さんが一番安心できるのは次女のケイコだ。この子はしっかり者で仕事運も良く、あの森田芳光監督にも起用されて、今ではハリウッド女優だ。有名税というのか、同じ大学に通っているジャニーズの男と噂になったときはびっくりしたが、自分のブログできちんとその話題についてファンにお答えした態度は、我が子ながらキゼンとして立派だったぞ。自慢の娘だ。

 四女のみゆうは、ケイコ姉さんほど良い仕事が回って来ないのがちょっと可愛そうだが、水着撮影でも何でもイヤな顔ひとつせず誠心誠意をもって取り組む、本当に良い子だ。大丈夫、きっと道は開ける。父さんいつも応援しているよ。今度はミュージカルをやるらしいね。ここで読んだがなかなかの大役のようだ。昔「オーバーレインボーツアー」を初めて聴いたときは一瞬めまいがしたが、後から聞いた話では、あれはキャラクターになりきった演技であって、カラオケ「クラウン」で歌っているような雰囲気をわざと出したものらしいね。実際のお前はもっと歌唱能力が高いという話だ。期待しているよ。

 三女のミュー、お前はそのままでいい。昔から周囲のことなんか気にしないマイペースな子だった。『ガチバカ!』は父さん、都合でどうしても観られなかったが、番組ホームページのポッドキャスト配信で、お前がドラマの役のキャラクターでトークしているのを聴いた。セリフのしゃべり方とか『DJムーン』の頃とぜんぜん変わっていない。そういうところを、人は進歩がないと言うかも知れない。でもそれがお前のナチュラルな持ち味でもある。豆乳でもなんでも飲んで、好きなことだけやって自然体で生きてゆきなさい。言わないでもそうするか。
 失踪した末娘よ。ある意味ケイコ姉さんより芯の強いお前のことだから、きっと元気でやってくれていることと思う。でも、父さん今でも週に一度はお前の夢を見る。とにかく便りをよこしなさい。母さんも心配している。

 そして長女のくせに誰よりも甘え上手のアヤカ、父さんはお前のことが一番心配だ。姉妹5人が一緒だったあの頃も、お前だけが妹たちから、セリフのナマリや変な走り方をネタにされて、まったくもってスキだらけだった。「原作のことはよく知らない、でも私の役は原作とぜんぜん違うんだからいい」なんて、武内先生が聞いたらなんと思うか、ちゃんと考えなさい。クランクアップのコメントもそうだ。感極まったお前の涙には、父さん思わずもらい泣きしたが、その直後、スタッフの方に今後の抱負を聞かれて「日テレジェニックがんばります」か。そのまんまじゃないか。まったくもう少し気の利いたことが言えんのか。

 昨年だって「大きいCMの仕事が入ったよ、ファンタだよ」って嬉しそうに電話をかけてきたから、父さんご近所中に言いふらしてしまった。そしたら何だあの「だっちゅーの」は。しばらく家から出られなかったぞ。お前のことを気にかけてくれている方が最近「強化月間」と称してDVDのレビューなども書いてくださっているが、昼寝ばかりしているそうじゃないか。まあナレーションは上手くなったというから本人なりに頑張ってはいるのだろう。でも最近のグラビアの仕事、あれは親として見ていて気が気じゃない。頼むからもう少し控えめにしておくれ。お前は服を着ていても十分に可愛いのだから。

 

 ……調子に乗りすぎた。馬鹿なことをやっている場合ではないのだ。そろそろではないかと恐れていたが、ついに来週からCBCでも本格的にプロ野球中継が開始される。まずAct.3が放送される予定の来週4月19日がナゴヤドームで「中日×阪神」8時終了。まあこれは、番組予定表によれば放送延長はないらしい。そしてAct.4放送予定日の翌週26日、広島球場で「広島×巨人」9時終了。ドームではないので雨天中止の可能性もある一方「延長の場合、以降の番組繰り下げ」ともある。
 余談になるが、本当は名古屋の人は中日の試合以外に興味はない(そうかあ?)。いやぽんたさんがいつも読んでくださっているので書くが阪神にも関心はある。でもいまだに岡田のチームではなくて星野のチームだと思っている(本当か?)。だからどちらかといえば「中日×阪神」の方を放送延長にして欲しいと思っている。ところが次の番組の開始時間を決めるのはキー局なので、東京が巨人戦の方を延長すればそれに従わざるをえないのだ。この辺が地方局の悲しいところである。
 それはともかく、改めて確認しておくが、実写版セーラームーン再放送は、水曜深夜(木曜未明)の午前2時45分から3時15分である。だから再来週のAct.4再放送が野球中継の延長で30分繰り下げられた場合、放送開始が3時15分、終了が3時45分なのである。どっひゃー。ほとんど午前4時。
 Act.1の時は再放送開始をウイスキー・ソーダで祝いながら観た。祝杯を重ねるうちに勢い余ってこの日記を始めることになってしまった。書き終わってアップして一時間半ほど寝たが酒気が抜けずにその日はひどいものだった。そこでAct.2はアルコールを控えて鑑賞した。そしたらそれはそれで興奮さめやらず、とりあえず布団にもぐりこんでも眠くなって来ないばかりか色々と気になり始め、もぞもぞ起き出し原作漫画などをチェックしてはメモしているうちに、結局一睡もせずに長文のレビューを書いてしまった。仕事に出てもテンションはそのままで、むしろいつもより元気と言われたくらいだった。だが帰るなり爆睡し、深夜過ぎに目が覚めたら家族は全員寝ていた。社会人・家庭人としてこれはいけないのではなかろうか。
 大変だったらビデオ録画で、というありがたい助言もいただいたが、我が家唯一のビデオデッキは、妻が就寝前に翌早朝のポケモン再放送を予約してしまう。これは子どもたちの楽しみなので仕方がない。それに、せっかく実写版の再放送をやっている地域に住んでいるのだからやはりリアルタイムで観たいではないか。だいたい内容を観るだけなら、スーパーライブを含めて全部DVDで持っているのである。
 抜本的な解決策はない。とにかく次回からは、取りあえず観るだけ観たら、なんとか神経を落ち着かせて寝る。日記を書くのは後日、という習慣をつけなければならない。ということで来週から再放送日と更新との間に少々間隔が空くことになるかも知れませんが、健康管理のためとご承知置きいただき、ひとつお見捨てにならないよう、よろしくお願いします。

 


 と、なんだか脇道の話が長すぎた。本日のお題は、Act.1とAct.2が終わったところで、この最初の2話を演出した田崎竜太を実写版のメイン監督として顕彰することでした。
 まあそう気負わなくても、実写版における田崎監督の功績を評価しない人などいないだろう。ややオーソドックス過ぎて派手さというかケレンに欠けるきらいはあるが、シャープなカット割りと無駄のない筋運びで、みごとに実写版の世界を軌道に乗せたわけだから。難があるとすれば担当したのがこの2話と、Act.7、Act.8の全部で4話しかない、という数の少なさであるが、名古屋支部としては、この点については円谷方式を採用して問題なしとする。円谷方式とは何か。実写版セーラームーンの後番組の『ウルトラマンネクサス』のさらに後番組で先日終了した『ウルトラマンマックス』の「メイン監督」金子修介氏が、ご自身のブログで次のように語っておられるのです。

メイン監督をやってくれ、と言われて、最初は何の事か、想像するしかなかった。メインというからには、ローテーションの中心になって何度も登板せねばならんのか、そりゃ大変だな、とか……連続ドラマの1、2話は、「パイロット」とも呼ばれているが、円谷プロでは、これを担当する監督を「メイン監督」と名付け、全体の設定とか、キャスティングとか、その他もろもろの作業を任せる。シリーズが軌道に乗ったら、いなくなっても良いし、(監督の椅子があれば)また戻って来ても迎えてくれる、という存在だ。(「金子修介の雑記 "Essay"」2005年05月23日)

 以上はあくまで円谷プロの話です。ですが実写版セーラームーンにおける田崎竜太監督の役割は、ほぼこの「メイン監督」という概念に当てはまりますよね。まずAct.1と2で作品世界の土台を固めて、それから戦士が揃ったAct.7と8でその基本路線を再確認した。金子修介監督の場合、その後も何回か『ウルトラマンマックス』の演出を担当されていますが、田崎監督は仮面ライダー方面からも要請があって忙しかったのでしょう、残念ながら以降の登板はありませんでした。それでもやはり、立派なメイン監督だ。
 もちろんだからといって名古屋支部が、実質上シリーズの屋台骨となった舞原監督を低く見ている、あるいは軽く見ているというわけではありません。田崎監督だって、舞原監督というきちんと路線を引き継いでくれる人がいたからこそ、安心して後を任せて去ることができたわけですから。要するに、今後はこの田崎メイン監督とその正統継承者である舞原監督、という流れを主軸に据えて、本数はやたらと多いが色々と評価の分かれる高丸監督、DVD特典の「一年間を振り返るシリーズ」で、ハードな撮影後の疲れでダレきった少女たちを沢井美優と二人で必死になって盛り上げていた鈴村監督(それは演出の話じゃないだろ)、それから、えーと、済みませんとくに思いつきません佐藤監督、といった方々の演出ぶりも再検証していきたい、と思っておるわけです。よろしく。

 

 

 ところで、マーキュリー誕生篇とも呼べる田崎監督のAct.2は、最後に次回マーズ誕生篇への引きとして巫女姿のレイが登場し、神社の祭壇みたいなところで炎をみつめながら「来る、何か不吉なものが」と、これから始まる闘いを予感する場面で終わる。一方DVD『Act. Zero』(高丸雅隆監督)の特典映像、主要キャストのクランクアップコメント集で、北川景子は開口一番「私のセーラームーンは高丸組に始まり高丸組に終わりました」と言っています。だから北川景子初登場になるこのAct.2のラストシーンは、実際には田崎組ではなく、Act.3の高丸組が撮ったカットを挿入したということになる。それはともかく、この北川さんの発言は、どう解釈しておけばいいんでしょう。(1)たんに事実を述べただけ、(2)その場にいる高丸監督に対する気配りと感謝、(3)高丸組の現場がいちばん楽しかったので思わずそう言ってしまった。
 うーんこれを言ったのが、こういうとき何も考えない長女のアヤカなら(1)が正解だろうし、田崎監督みたいな厳しい人が苦手そうな三女のみゅーなら(3)あたりだろう。でもしっかり者の次女ケイコのことだから、やっぱり(2)の意味で言っているんだろうと、父さん思うぞ。

 

P.S.
セーラームーンリングへのお誘いを頂きました。よく利用しているリングですが、私の日記は長ったらしいわりに新情報も少なく、体裁もこれから整える予定だったので、とりあえず自分からの参加は控えていました。もうひとつ言えば、実写版にとりつかれるという前世からの運命を背負ってしまった同好の人々(笑)であるなら、誰でも一度は遅かれ早かれ、このひっそりと運営されている日記に、何らかの経路で辿り着くに違いない。それで多少なりとも気に入っていただいた方に読んでもらえれば、まあいいや、という程度に考えてもおりました。
 行き当たりばったりで始め、ようやく10日が経ったばかりの若いサイトなのにもかかわらず、初回から色々な方にコメントをいただくわ、こんなお誘いまで受けるわ、ありがたいですね。ということで喜んでリングに参加します。主宰のkitagawakeikoさん、「ダサいブログ」はもちろん知っておりましたがリング主宰者とは存じませんでした。どうもありがとうございます。